chapter2340:ロマンシング・ストーン 秘宝の谷

画像金曜ロードショー、1986年10~12月分の放映リスト。
(再)は再放送です。

10月10日「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」(1980)
 監督:アーヴィン・カーシュナー、出演:マーク・ハミル
10月17日「クレイマー、クレイマー(再)」(1979)
 監督:ロバート・ベントン、出演:ダスティン・ホフマン
10月24日「愛と追憶の日々」(1983)
 監督:ジェームズ・L・ブルックス、出演:デブラ・ウィンガー
10月31日「ロマンシング・ストーン 秘宝の谷」(1984)
 監督:ロバート・ゼメキス、出演:マイケル・ダグラス
11月28日「ルパン三世 バビロンの黄金伝説」(1985)
 監督:鈴木清順、吉田しげつぐ、声の出演:山田康雄
12月5日「きみが輝くとき」(1985)
 監督:森川時久、出演:西山剛史
12月12日「男はつらいよ 寅次郎恋やつれ」(1974)
 監督:山田洋次、出演:渥美清
12月19日「フラッシュダンス」(1983)
 監督:エイドリアン・ライン、出演:ジェニファー・ビールス
12月26日「黒の奔流」(1972)
 監督:渡辺祐介、出演:山崎努

「きみが輝くとき」以外の8本がDVD化されています。


ロマンシング・ストーン 秘宝の谷(1984)
ROMANCING THE STONE
監督:ロバート・ゼメキス
出演:マイケル・ダグラス、キャスリーン・ターナー、ダニー・デヴィート


人気作家のジョーン・ワイルダー(ターナー)は書き上げた新作を編集者のグロリア(ホーランド・テイラー)へ届けるために外出。
それを待っていたかのように謎の男(マニュエル・オヘーダ)が彼女のアパートへ侵入します。
グロリアと食事後に帰宅したジョーンは家の中が荒らされていることにビックリ。
その時、南米コロンビアで行方不明になった夫を探しに行った姉のエレイン(メアリー・エレン・トレイナー)から電話が掛かってきます。
内容はエレインの夫がジョーン宛に送った郵便物を持ってコロンビアへ来て欲しいというもの。
彼女は現地でアイラ(ザック・ノーマン)とラルフ(デヴィート)のギャング団に捕まり脅迫されていたのです。
すぐにコロンビアへ飛んだジョーンですが、スペイン語が話せず指定されたカタルヘナへの行き方が分かりません。
居合わせた親切な男に言われるままカタルヘナ行きのバスに乗り込みます。
しかし、その男はジョーンのアパートを家捜ししたのと同一人物でした。
何も知らないにジェーンを乗せたバスはカタルヘナとは逆方面のジャングル地帯へ向かうのですが…。

後に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズで大ヒットを飛ばすロバート・ゼメキス監督の冒険映画。
個人的にゼメキス監督だけでなくキャスリーン・ターナーやダニー・デヴィートを知った作品であり、カーク・ダグラスの息子でプロデューサーというイメージが強かったマイケル・ダグラスが役者だと認識した作品です。
今やハリウッドを代表する作曲家となったアラン・シルヴェストリを知った作品にもなりました。

自分はこの映画を封切時にデートで見ています。
同じ年に「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」が公開されていたこともあり、一緒に見た女性は“インディ・ジョーンズの二番煎じ”にしか思えなかったようで、『そうじゃなくて、この映画はパロディで…』と必死になって弁護したことを思い出します (^^;;

当時はまだ“パロディ”という言葉が定着していなかったので仕方ないのですが、未だに本作を“インディ・ジョーンズの亜流”としか見ていない人が多いのは残念。
主人公が鞭を持っていたり、転がってくる大岩から逃げたりする具体的なシーンがあるとパロディだ分かりやすいのですが、この映画にそういうシーンは出てきません。
特定の作品ではなく、「インディ・ジョーンズ」シリーズを含めた冒険活劇全般のパロディになっているのですが伝わりにくいのでしょう。

普段書いている小説のような冒険に作家が巻き込まれるという出だしからしてパロディになっています。
だいたいヒーローであるはずのマイケル・ダグラスが敵を蹴散らすようなカッコいいシーンは登場時ぐらい。
あとは助けられるヒロインであるキャスリーン・ターナーが自力で危機を乗り切るシーンがほとんどなのです。
こういう冒険物の映画や小説を知っている人ほど楽しめる内容になっていると言えるでしょう。

自分の評価は★★★★のお薦め。
省略するところは大胆に省略したゼメキス監督のストーリーテラーぶりはお見事ですし、あちこちに仕掛けられている小ネタも笑えます。
キャスリーン・ターナーの変貌ぶりも見どころの1つで、冒険活劇としてもコメディとしても充分に楽しめます。
もちろん「インディ・ジョーンズ」シリーズの大ヒットがなければ生まれなかった企画であることは否定しませんが、二番煎じ的な評価しかされないことに口惜しさを感じる作品です。

○本日のオマケ
エディ・グラントによるテーマソングの「Romancing The Stone」
劇中でクレジットされていますし、PVを見ても主題歌なのは明らかなのですが、どこで使われていたのかが分からないという不思議な曲です。
今回は気をつけて見ていたのですが、やっぱり分かりませんでした (^^;;

この記事へのコメント

かわうそ
2013年03月12日 06:41
これは面白い映画でしたね。ラストのワニのブーツで「あ~巧いな」と。キャスリーン・ターナーの絶頂期ですし、マイケル・ダグラスも野性味があって、でも大したことない男なのがいいですね。おっしゃるとおり冒険ロマンのパロディ。「魔宮の伝説」が子供向けのドタバタで、こちらは大人の女性向け?この作品と「バックトゥザフューチャー」の一作目はまさにゼメキス監督の才気が迸っているある種の色気を感じます。
タラララ
2013年03月12日 11:42
個人的に大好きな1本ですが同時期に「魔宮の伝説」があったので、その亜流としか思われていないのは残念です。
パロディだと説明すると『どのシーン?』と聞き返されることも多いです。
特定の作品のパロディじゃないんですが、どうもそれが分かってもらえません (^^;;
ゼメキス監督久々の実写「フライト」は見に行く予定ですが、どうなることやら…。