chapter1024:ロード・ジム

画像野茂投手、ロイヤルズから解雇されました (T_T)
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2008/04/21/18.html

このまま引退というのは寂しいものがあります。
何とかもう一花咲かせて欲しいのですが、無理でしょうか…。


ロード・ジム(1965)
LORD JIM
監督:リチャード・ブルックス
出演:ピーター・オトゥール、ジェームズ・メイソン、クルト・ユルゲンス


東南アジアを航海中、若い航海士のジム(オトゥール)は骨折したため、近くの港へ降ろされてしまいます。
負傷の癒えたジムは新しい仕事を探し、貨物船パトナ号と契約。
ところがこのパトナ号、貨物船とは名ばかりで、聖地巡礼に行く数百人のイスラム教徒が積荷でした。
紅海に向けて出発した数日後、パトナ号は暗礁にぶつかり船倉に穴が開いてしまいます。
追い打ちをかけるように嵐が迫ってきますが、船に備え付けられたボートは2艘だけ。
大勢のイスラム教徒を見捨てて、ジムは船長(ウォルター・ゴテル)らとボートで脱出します。
数日間、海を漂った後、ボートは近くの港へたどり着きますが、その港には沈んだはずのパトナ号も停泊していました。
嵐の中、通りかかった別の船がパトナ号を救助し、港まで曳航してきたのです。
責任を問われたジムは裁判で有罪になり、航海士の資格を剥奪されます。
その後、船員としてあちこちの港を渡り歩いたジムは、スタイン(ポール・ルーカス)という交易会社の社長と知り合い気に入られます。
ジムを見込んだスタインは、ある仕事を依頼。
その仕事とは、“将軍”と名乗る男(イーライ・ウォラック)に支配されているパトサンという村へ武器と弾薬を届けることでした…。

「地獄の黙示録」の原作者ジョセフ・コンラッドが1900年に発表した同名小説の映画化。
この原作、サイレント時代に映画化されているようですから、これが二度目ということになります。
今作は主役のピーター・オトゥールを始め、ジェームズ・メイソン、クルト・ユルゲンス、イーライ・ウォラック、ジャック・ホーキンスと国際色豊かな豪華キャスト。
日本からも、ジムを助けるパトサン村の若者に伊丹一三、パトサンの村長役で斎藤達雄と2人が出演しています。
どちらもクレジット順は低いですが、映画としては重要な役柄でした。

タイトルはパトサンの村人たちが勇敢なジムに付けた称号です。
現地語で何というのかは忘れましたが、それを英語に直すと“Lord”なので、“ロード・ジム”。
東南アジア(ムエタイらしき描写があるのでタイか?)のジャングルの奥地で白人が地元民を助けて独裁者と戦う…というのは、いかにもコンラッドの小説らしいストーリーでしょうか。
ただし、戦闘シーンなど派手なアクションもありますが、あくまでもジムという青年の“贖罪”がテーマになっている映画です。

貨物船パトナ号に乗船していたジムは、嵐が来て心配するイスラム教徒たちに『決して見捨てはしない』という約束をします。
しかし、彼らを“積荷”としか見ていない船長と同じように、結局、ジムも助かろうとボートに乗り込んでしまいました。
いざという時に保身を図った自分…。
これ以降、ジムは大きな罪悪感を背負って生きることになります。
無謀とも思えるパトサンの村の戦いを手助けしたのも、この罪悪感から。
彼は自分が犯した罪を償えるような“死に場所”を求めていたのかも知れません。

自分の評価は★★★★のお薦め。
「アラビアのロレンス」を思わせるような屈折したヒーローをオトゥールが好演。
後半になってから登場するジェームズ・メイソンの悪役ぶりも見どころの1つです。
アクションや恋愛という娯楽要素を盛り込みながらも、白人と現地人(仏教か?)の宗教観や恋愛観、価値観の違いにまで言及した作品。
2時間半という長尺を感じさせない見応えのあるドラマに仕上がっています。

この記事へのコメント

HOSHIO
2008年04月22日 01:26
むしろ野茂は最後にメジャーで投げられてよかったのではないでしょうか?もう勝てる力は残ってないと思います。今後は少年野球の監督で世界一になって欲しいなぁ。
タラララ(管理人)
2008年04月22日 14:32
やっぱり、もう無理でしょうかね。
今日のスポーツ紙では横浜が獲得に乗り出すようなことが書かれていました。
まあ、日本で投げる可能性は低いと思いますが、ちょっとだけ期待します。