chapter607:ローマ帝国の滅亡

画像SF、ファンタジーの世界の産物である「透明マント」が現実のものになるかも知れません。
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20061020011.html

完全に透明になることは出来ませんが、ある種のセンサーには有効なのでしょう。
もし、完全に透明になる素材が発明されれば、世の中大混乱でしょうね (´・ω・`)


ローマ帝国の滅亡(1964)
THE FALL OF THE ROMAN EMPIRE
監督:アンソニー・マン
出演:ソフィア・ローレン、スティーヴン・ボイド、クリストファー・プラマー


西暦180年、ローマ帝国の皇帝マルクス・アウレリウス(アレック・ギネス)は、北方のゲルマン民族平定のため現在のドイツ付近へ遠征をします。
しかし、遠征先で健康を害してしまい余命が長くないことを悟るのでした。
彼にはコモドウス(プラマー)という息子がいますが、ローマ帝国を任せるだけの器ではないと考えていました。
ある夜、アウレリウスは人望のある軍人のリヴィウス(ボイド)を呼び出し、彼に次の帝位を譲るつもりでいることを打ち明けます。
さらにリヴィウスと恋仲だった娘のルチラ(ローレン)に政略結婚のためアルメニアへ嫁ぐことを命じます。
アウレリウスがコモドウスを次の皇帝に指名しないことを察知した取り巻きたちは、大いに不満を持ちます。
愚かなコモドウスが皇帝になった方が都合が良い彼らはアウレリウスの暗殺を企て、クレアンデル(メル・ファーラー)が毒殺してしまうのでした。
アウレリウスの葬儀の日、次の皇帝に指名されていたリヴィウスはコモドウスの手を高々と上げ、コモドウスが次の皇帝であることを宣言するのですが…。

「ウィンチェスター銃'73」「グレン・ミラー物語」などジェームズ・スチュワートとのコンビで有名なアンソニー・マン監督が「エル・シド」に続いて作った史劇です。
「ローマ帝国の滅亡」というタイトルが付けられていますが、史実でローマ帝国が東西に分裂したのはこれより約200年も後のこと。
映画で描かれているのは、マルクス・アウレリウスの死による“五賢帝時代”の終焉と“パックス・ロマーナ”の崩壊です。

この映画、リドリー・スコットが「グラディエーター」を撮る時に参考にしたことで有名になりました。
時代的にほぼ同時期ということもあり、2つの作品に共通する人物が登場します。
コモドウス(ホアキン・フェニックスとクリストファー・プラマー)、アウレリウス(リチャード・ハリスとアレック・ギネス)、ルチラ(コニー・ニールセンとソフィア・ローレン)らがそうです。
コモドウスを暴君、アウレリウスを賢帝という描き方は共通していますが、「グラディエーター」で悪女として描かれていた王女のルチラがこちらでは、愛を貫くヒロインとして描かれているのが大きな違いでしょうか。

映画の見せ場は何と言っても、戦闘シーンと再現されたローマ時代の建物でしょう。
もちろん、この映画が作られた頃にCGは存在しなかったのでセット(書き割りも一部あるでしょうね)です。
CGで人間を増やすことも出来ないので、モブ(群衆)シーンのエキストラはとんでもない人数です。
どちらも1960年代だから出来たことで、現在これと同じことをするのは不可能でしょう。

戦闘シーンは前半と後半に一度ずつ登場するぐらいですが、迫力は充分。
何よりも驚かされたのは、ボイドとプラマーが「ベン・ハー」に登場した2頭立ての戦車(チャリオット)で競争するシーンです。
片側が崖になっている細い山道を2台の戦車が並んで疾走したかと思うと、そのまま森の中へ突っ込んで行きます。
崖から片側の車輪が脱輪したまま走るシーンも凄いのですが、道に大木が転がっていて、『ここで止まるだろう…』と思っていたらアッサリとそれを越えていったのにはビックリしました (^^;;
さすがにボイドとプラマーのアップは合成だと思いますが、実際にスタントマンが演じているシーンだけに半端でない迫力です。

自分の評価は★★★★のお薦め。
約3時間の長尺ですが、重厚なドラマと役者の演技、迫力あるアクション・シーン、ティオムキンの音楽などで最後まで退屈しません。
紅一点のソフィア・ローレンの美しさも際立っています。
個人的に「グラディエーター」などの最近の史劇は軽すぎると感じているので、久々に史劇らしい史劇を見て大いに満足しました (^^)

この記事へのコメント

HOSHIO
2006年10月22日 05:59
透明マントは最初の記事が出たときに企画書を書きましたぞ!この目で見てみたかったので。(^o^)
タラララ(管理人)
2006年10月22日 15:14
その企画は通ったのでしょうか。
でも透明になったところをテレビで見せるには、マイクロ波が映るカメラで撮影しないとダメなのでは (・_・?)
何か難しそうですね。