chapter503:ロード・オブ・ウォー

画像昨夜のワールドカップ、対オーストラリア戦の平均視聴率は49.0%だったようです。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/flash/KFullFlash20060613013.html

夜の見やすい時間帯にしては案外低かったような気もしますが…。
クロアチア戦、ブラジル戦はこれより下がることは間違いないでしょうね (^^;;


ロード・オブ・ウォー(2005)
LORD OF WAR
監督:アンドリュー・ニコル
出演:ニコラス・ケイジ、イーサン・ホーク、ブリジット・モイナハン、ジャレッド・レトー


旧・ソ連時代のウクライナに生まれたユーリー・オルロフ(ケイジ)は、少年時代に家族でアメリカへ移住。
一家が住むニューヨークのロシア人街では、ロシア・ギャングの抗争が日常茶飯事でした。
それに目を付けたユーリーは武器の密売に手を染めるようになります。
武器商人としての才能を発揮しだした彼は、弟のヴィタリー(レトー)をパートナーに海外にも進出。
その頃、少年時代からの憧れだったモデルのエヴァ(モイナハン)と結婚したユーリーに、“ソ連崩壊”という追い風が吹きます。
ソ連の崩壊と同時に故郷ウクライナに戻ったユーリーは旧・ソ連軍の兵器を大量に調達し、世界でも有数の武器商人へと成り上がります。
同時にインターポールのヴァレンタイン刑事(ホーク)から執拗にマークされることになるのですが…。

オープニングの“銃弾の一生(?)”から一気に映画に引き込まれます。
CGを駆使した映像は見た目にも面白いですし、映画のテーマに繋がる武器の流通経路が大まかに解るという優れ物です。
このオープニングに使われているのが、バッファロー・スプリングフィールドの名曲「For What It's Worth」。
他のシーンでも既成曲が使われていますが、直接的だったり、皮肉タップリだったりと各シーンに見事にマッチしています。
この選曲、なかなかのセンスですよ (^^)

“武器商人”と聞くと自分なんかは、「サイボーグ009」のブラックゴースト団をイメージしますが、この主人公はフリーランス(?)なので大掛かりな組織は持ちません。
劇中でも、武器商人として名前が売れてきたユーリーが、国家レベルで武器売買をするシメオン(イアン・ホルム)に挨拶に行くと軽くあしらわれています。
基本的に武器売買の交渉は自らが行う一匹狼というスタンスで、特にボディガードなども雇っていません。
この主人公、当然、常識的には“悪”なのですが、ニコラス・ケイジの好演もあり、見ている間に思わず彼を応援している自分に気づきます (^^;;
ちょうど、犯罪者が主人公なのに捕まるのではないか…とハラハラするヒッチコックの映画を見ている感じですね。

アンドリュー・ニコル監督も、ユーリーとヴァレンタイン刑事の攻防を“コン・ムービー”のような頭脳ゲーム的に描いているのも、その感を強くします。
ユーリーが武器商人を続けるのは、それが彼の才能を充分に発揮出来る職業だからで、金儲けが全てではありません。
『武器商人とは社会的な必要悪である』と、うそぶきますが、それが彼の本心でないことが劇中からも窺えるのです。
本来なら、唾棄すべきような主人公なのに知らないうちに彼に感情移入させられて、ヴァレンタイン刑事が悪役に思えてくる…という、ちょっとアプローチの変わった映画ですね。
もちろん、“ピカレスク・ロマン”ではないので、そういう主人公の立場で映画を見ていた観客を突き放すようなラストが用意されていますから、ご安心(?)を。
このラスト、チャップリンの「殺人狂時代」のパクリでもあるんですけど (^^;;

自分の評価は★★★★のお薦め。
重い題材をあえてブラック・ユーモアで軽く仕上げたアンドリュー・ニコル監督の秀作。
下手にシリアスに作られるよりも、見終わった後は考えさせられるものがあるのではないでしょうか。
監督の狙いもそこにあると思われますから、しっかりとニコラス・ケイジに感情移入してご覧になって下さい (^^)

この記事へのコメント

HOSHIO
2006年06月13日 21:46
これずっと見たいと思ってたんですよ。だから今日のブ。ログは読んでません。(^o^)今日はこれから韓国が登場します。
タラララ(管理人)
2006年06月13日 22:57
ニコラス・ケイジが苦手な自分ですが、この映画の彼は良かったですよ。
韓国、前半終了時点で負けてますね。