chapter386:ロング・グッドバイ

画像アカデミー賞の前哨戦と言われるゴールデングローブ賞の発表が、去る16日にありました。
ジョニー・キャッシュの伝記映画「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」の評価が高いようです。
http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/cinema/news/20060118ddm012200066000c.html

昨日は夕方からBIGLOBEのサーバー緊急メンテがあったようです。
自分もログイン出来ませんでしたし、コメントなども残せなかったようです。

これを知ったのが、夜にログインしようと思って弾かれた時です。
去年のサーバー移動に伴うメンテで騒動が起こった時に、告知・対応の手際の悪さを多くのユーザーから指摘されたと思うのですが、馬の耳に念仏だったようですね (^^;;
まあ、プロバイダー料金を支払っているとは言え、無料のサービスですから我慢しますが、メンテをするのならメールで連絡するとか、もう少し告知方法を考えて欲しいものです。
小さな不審の積み重ねが、大きな疑惑になり、結果として顧客が逃げていくということは、社会人なら解りそうに思うのですが…。


ロング・グッドバイ(1973)
THE LONG GOODBYE
監督:ロバート・アルトマン
出演:エリオット・グールド、ニーナ・ヴァン・パラント、スターリング・ヘイドン


私立探偵のフィリップ・マーロウ(グールド)は、夜中に腹を空かせたネコに起こされてしまいます。
エサを切らしていたので、深夜営業のスーパー・マーケットへ出掛けますが、いつも買うキャットフードが品切れになっていました。
別のメーカーのキャットフードを買って帰宅したマーロウですが、ネコはお気に召さずに家を飛び出してしまいます。
そこへやって来たのが親友のハリー(デヴィッド・アーキン)。
彼は夫婦喧嘩をして泊まる場所がないので、メキシコまで車で送って欲しいと言うのです。
希望通りにハリーをメキシコまで送ってやったマーロウが帰宅すると刑事がやって来て尋問を始めるのですが…。

レイモンド・チャンドラーが生み出した、ハードボイルドの代名詞的存在であるフィリップ・マーロウですが、彼が登場する長編小説は僅か7作しか書かれていません。
そのほとんどが映画化されていますが、一般的にはハンフリー・ボガートが演じた「三つ数えろ」(原作「大いなる眠り」)が有名です。
個人的にはロバート・ミッチャムがマーロウを演じた「さらば愛しき女よ」が、原作に一番近い雰囲気がします。
マーロウが登場する小説で最も評価が高いのが、この映画の原作である「長いお別れ」でしょう。

但し、監督が鬼才ロバート・アルトマンですから、原作の単純な映画化ではありません (^^)
登場人物や人間関係などはほぼ原作通りですが、それ以外はアルトマン流に解釈した「長いお別れ」になっています。
そのため公開当時は、原作ファンの間からかなりのブーイングがあったように記憶しています。
主人公のマーロウはタバコこそ吸っています(キャメルかどうかは不明)が、トレードマークであるトレンチ・コートに帽子という出で立ちではありません。
マーロウ役がエリオット・グールドというのも、原作ファンには違和感があるでしょう。

この映画、原作とはストーリーもマーロウの外見も違いますが、全くダメかと言うとそうでもありません。
個人的には「三つ数えろ」よりも原作の香りは映像化されているように感じます。
冒頭でかなりの時間を掛けて描かれている、夜中に起きたマーロウがキャットフードを買いに行くシーンや、その時の隣人たちとの遣り取りなどは本筋とは全く無関係です。
長大な原作を映画化するなら、伏線でも何でもないこんなシーンを冒頭で長々と描かないでしょう。
つまり、これら一連のシーンでアルトマン流のマーロウを観客に示しているのだと思われます。
実際、自分も見始めた時はかなりの違和感があったグールドのマーロウですが、知らないうちにそれが消えていました (^^)

外見などにこだわらなければ、この映画、原作のマーロウが持つエッセンスは、かなり映像化されているのではないでしょうか。
それには、名手ジグモンドのカメラや、ジョン・ウィリアムズの音楽が効果を上げていることは間違いありません。
グールドがあちこちで見せる反抗的なセリフや態度なども、その1つだと思います。

自分の評価は★★★★のお薦め。
端役までキッチリとキャラクターに肉付けされているのは、群衆劇を得意とするアルトマン監督ならでは。
これはこれで、立派なフィリップ・マーロウの映画だと思います。
原作とは違うことでファンからはソッポを向かれたラスト・シーンですが、このマーロウならば、この結末で正解でしょう。
まあ、自分は原作のファンであると同時に、アルトマン監督のファンでもありますから、多少は贔屓目もあると思いますが (^^;;
ちなみに無名時代のシュワちゃんも登場しますので、お見逃しなく (^^)

この記事へのコメント

HOSHIO
2006年01月22日 03:06
グールダーとしては、これイケてます。だからオーシャンズには入って欲しくなかった・・・

シュワちゃんはちんぴらでしたっけ?いろんなモノがDVDで日の目を見て脳細胞の欠損を補えると言うことでしょうか。
タラララ(管理人)
2006年01月22日 15:51
グールドのマーロウも、結構、良い味が出ていましたね。
まあ、これもアルトマン監督だから許されるという面もありますが (^^;;

シュワちゃんは、ラスト付近にチンピラ役で登場しますね。
たくましい肉体を見せるためだけのような役ですけど (^^;;