chapter2656:ランナウェイ(1977)

画像作家、船戸与一さんの訃報です。

80年代に巻き起こった日本の冒険小説ブームを牽引した作家の1人で、自分も何冊か読んだことはあります。
お名前の読みは“ふなと”ではなく、“ふなど”なんですね。
今回の訃報で初めて知りました (^^;;
ご冥福をお祈りします。


ランナウェイ(1977)
THUNDER AND LIGHTNING
監督:コーリイ・アレン
出演:デヴィッド・キャラダイン、ケイト・ジャクソン、ロジャー・C・カーメル


ハーリー(キャラダイン)はアメリカ南部の密造酒ブローカー。
いつものように仕入れのため、密造酒を製造してる老人の兄弟(スターリング・ホロウェイ&パトリック・クランショウ)を訪ねてみると製造工場が破壊され、兄弟も縛り上げられていました。
どうやら、ハーリーの恋人ナンシー(ジャクソン)の父親ハニカット(カーメル)が手下のジェイク(ジョージ・マードック)たちに命じたようです。
ハニカットは表向きこそソフト・ドリンク工場の経営者ですが、夜になるとソフト・ドリンクの瓶に密造酒を詰めて北部へ出荷しているハーリーの商売敵でした。
しかも父親をまともな実業家と思っているナンシーから常日頃、『正業に就け』とハーリーは小言を言われています。
この日もナンシーに足を洗うよう注意されたハーリーは思わず、『夜に父親の工場へ行ってみろ』と言ってしまい喧嘩別れに。
同じ夜、仕返しのためハニカットの工場へ乗り込んだハーリーはジェイクたちに見つかり監禁されてしまいます。
さらにハーリーの言葉通りに工場を調べに来たナンシーも捕まってしまうのですが…。

“B級(低予算)映画の帝王”ことロジャー・コーマンが製作したアクション・コメディ。
コーマン作品の常連だったデヴィッド・キャラダインとテレビ・シリーズ「チャーリーズ・エンジェル」のサブリナ役でブレイクしたケイト・ジャクソンが共演しています。
少しだけですが、キャラダインは格闘シーンでカンフー・アクションも披露していました。

ストーリーらしいストーリーはなく、主人公コンビがハニカット社の輸送車をひたすら追いかけるというもの。
そこにハニカットとその部下、ハニカットを狙う殺し屋、彼らを追う警察が入り交じって三つ巴、四つ巴のカーチェイスが繰り広げられます。
南部特有の湿地帯でエアボートのチェイスがあったり、キャラダインが火炎瓶を後続の車に投げつけるなど、それなりに楽しいシーンもあるのですが…。

自分の評価は★★の駄作。
個人的に歴代エンジェルで一番好きなケイト・ジャクソンが目当てだったのに、誰が演じても良さそうな役だったのにガッカリ。
急に彼女の衣装が変わったと思ったら、次のカットでは元に戻っていたりで(コーマン作品らしいと言えば、らしいですが)映画の作り自体もかなりいい加減です。
ギャグも笑えず、彼女以外の登場人物もキャラクターが立っていないので面白くありません。
後半に延々と続くカーチェイスもダラダラしているだけでアクビが出たほど。
70年代に量産されたカーチェイス映画の中でも出来はかなり悪い方だと思います。

この記事へのコメント

HOSHIO
2015年04月25日 03:08
「猛き箱舟」「山猫の夏」「砂のクロニクル」「伝説なき地」「神話の果て」は、今も本棚のどこかに眠っています。特に「猛き・・・」はプロローグとサソリのシーン、そして最後のシーンを何度読み返したかわかりません。90年以降は読んでませんけど。

本名が「原田建司」と聞いてちょっとがっかりしましたww やっぱり「船戸与一」じゃないとハードボイルドにはなりませんね。
タラララ
2015年04月25日 13:30
「山猫の夏」と「夜のオデッセイア」は覚えていますが、他は何を読んだのか…。
多分「猛き箱舟」は読んでないはずです (^^;;

俳優は意外と本名の人が多かったりしますが、作家は少ないですよね。
やっぱり芽がでるまでに何度かペンネームを変えたりするからでしょうか。