chapter2652:パリは燃えているか

画像パリは燃えているか(1966)
PARIS BRULE-T-IL?
監督:ルネ・クレマン
出演:ジャン・ポール・ベルモンド、シャルル・ボワイエ、レスリー・キャロン


ナチス・ドイツによる占領も4年目となった1944年のパリ。
ヒトラー総統(ビリー・フリック)から直々の命を受けたコルティッツ将軍(ゲルト・フレーベ)が新しいパリ司令官としてやって来ます。
一方、連合軍のノルマンディ上陸以来、士気が上がらないドイツ軍に対し、パリのレジスタンスは反撃のチャンスを覗っていました。
しかし、レジスタンス側も一枚岩ではありません。
連合軍の到着を待とうと提案するド・ゴール派のデルマ(アラン・ドロン)と即時抗戦を主張するFFIのタンギー大佐(ブルーノ・クレメル)が対立していたのです。
そこへ『連合軍はライン川への進攻を優先してパリを迂回する』という情報がもたらされ、FFIは単独での行動を決意します。
同じ頃、「撤退時にパリを破壊せよ」と命令されていたコルティッツ将軍はその準備に入るのですが…。

ラリー・コリンズとドミニク・ラピエールの同名小説をルネ・クレマン監督で映画化したオールスターキャストの戦争映画。
フランスとアメリカの合作となっていますが、実質的には「史上最大の作戦」のフランス版と言ってよい作品でしょう。

登場するのは(アルファベット順で)ジャン・ポール・ベルモンド、シャルル・ボワイエ、レスリー・キャロン、ジャン・ピエール・カッセル、ジョージ・チャキリス、ブルーノ・クレメル、クロード・ドーファン、アラン・ドロン、カーク・ダグラス、グレン・フォード、ゲルト・フレーベ、イヴ・モンタン、アンソニー・パーキンス、ミシェル・ピコリ、クロード・リッシュ、シモーヌ・シニョレ、ロバート・スタック、ジャン・ルイ・トランティニャン、ピエール・ヴァネック、オーソン・ウェルズという錚々たる面々。
ドロンとベルモンドが一画面に収まるシーンも出てきます。
ただし、ワンシーンだけのカメオ出演的な役者も少なくありません。
この中で出番も多く印象に残るのはゲルト・フレーベ、ピエール・ヴァネック、アラン・ドロン、オーソン・ウェルズ、レスリー・キャロンというところでしょうか。

インターミッションを挟む3時間近い長尺で、2時間弱の第1部と約1時間の第2部からなる構成。
いわゆる戦争映画らしい戦闘シーンのほとんどは第2部に出てきます。
当時の記録映像があちこちに挿入されているのも見どころです。

自分の評価は★★★★のお薦め。
尻切れトンボのエピソードがあったりで、大味なオールスター映画の欠点が出てしまったことは否めません。
ある程度、ドイツ占領下のフランスの状況を知っていないと分かりにくい箇所もあります。
それでもクレマンらしい「おっ」と思わせるカットが散りばめられていますし、サスペンス映画のようなシーンもあり見応えは充分。
今となっては製作不可能な作品なので、戦争映画ファンでなくとも一見の価値はある作品でしょう。

ちなみに今回発売されたDVDは一部を除いてセリフが英語に吹き替えられたバージョンです。
大部分がフランス語とドイツ語のシーンなので、役者の口の動きとセリフが合っていないことが気になる方もいるかも知れません。
ドロンの英語吹替は本人のような気がしますが、ベルモンドは完全に別人の声になっていました。

○本日のオマケ
モーリス・ジャールによるテーマ曲です。

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