chapter2639:ダークマン

画像日曜洋画劇場、1994年4~6月分の放映リスト。
〈 〉内は放送時のタイトル、(再)は再放送です。

4月3日「男はつらいよ 寅次郎物語」(1987)
 監督:山田洋次、出演:渥美清
4月10日「ダイ・ハード2」(1990)
 監督:レニー・ハーリン、出演:ブルース・ウィリス
4月17日「グレムリン2 新・種・誕・生」(1990)
 監督:ジョー・ダンテ、出演:ザック・ギャリガン
5月1日「ヒドゥン(再)」(1987)
 監督:ジャック・ショルダー、出演:カイル・マクラクラン
5月8日「ダークマン」(1990)
 監督:サム・ライミ、出演:リーアム・ニーソン
5月15日「特攻野郎Aチーム/地獄島からの大脱出(再)」(1986)
 監督:トニー・モルデンテ、出演:ジョージ・ペパード
5月22日「アウト・フォー・ジャスティス」(1991)
 監督:ジョン・フリン、出演:スティーヴン・セガール
5月29日「ミクロの決死圏(再)」(1966)
 監督:リチャード・フライシャー、出演:スティーブン・ボイド
6月5日「シザーハンズ」(1990)
 監督:ティム・バートン、出演:ジョニー・デップ
6月12日「クロコダイル・ダンディー」(1986)
 監督:ピーター・フェイマン、出演:ポール・ホーガン
6月19日「パニック・イン・スタジアム」(1976)
 監督:ラリー・ピアース、出演:チャールトン・ヘストン
6月26日「ミッドナイト・ラン(再)」(1988)
 監督:マーティン・ブレスト、出演:ロバート・デ・ニーロ

12本全てがDVD化されています。


ダークマン(1990)
DARKMAN
監督:サム・ライミ
出演:リーアム・ニーソン、フランシス・マクドーマンド、コリン・フリールズ


科学者のペイトン(ニーソン)は日本人科学者のヤキチト(ネルソン・マシタ)と共同で人工皮膚を研究していました。
人工皮膚自体は完成していたものの、99分間しか形を維持できないため実用には至っていません。
ある日、ペイトンは同棲中の弁護士ジュリー(マクドーマンド)にプロポーズ。
ところが仕事に問題が起こり、それどころではなかった彼女は軽く聞き流してしまいます。
顧客で大物実業家のストラック(フリールズ)が政治家に賄賂を贈った証拠となるメモをジュリーが入手したからでした。
その夜、ペイトンの研究所がデュラン(ラリー・ドレイク)の犯罪組織に襲われます。
ストラックに命じられた彼らの目的はジュリーが持っているメモの回収でした。
あっという間にヤキチトが殺されてしまいますが、いくら脅されてもメモのことなど知らないペイトンは困惑するばかり。
やがてメモを見つけたデュランたちは研究所に発火装置を仕掛けて去って行きます。
そしてジュリーの帰宅と合わせたように研究所は爆発。
爆風でペイトンは全身に大火傷を負い、川へ投げ出されてしまうのですが…。

「死霊のはらわた」シリーズで注目されていたサム・ライミが監督したヒーロー・アクション映画。
リーアム・ニーソンの出世作としても有名で、ヒットしたためテレビ・ムービーながら2本の続編も作られています。

顔に大火傷を負った主人公が人工皮膚を移植して“ダークマン”に変身し、悪に立ち向かう…というストーリー。
一見、後にライミが監督する「スパイダーマン」シリーズと似た作品のように思えますが、内容はかなり違っています。
中でもスパイダーマンと決定的に異なるのはダークマンの動機が復讐だということ。
彼には世直しをしようなどという正義感はさらさらなく、完全なダーク・ヒーローと言えるでしょう。
もっとも、あちこちに「スパイダーマン」シリーズに取り入れたようなアクション・シーンが見受けられるので、「スパイダーマン」の習作と言ってもよいかも知れません。

またライミ作品らしく単に暗いだけでなく、ユーモラスな要素も盛り込まれています。
ジェームズ・キャグニーの「白熱」やヒッチコックの諸作へのオマージュもあちこちに。
ライミ監督自身を始め、ジョン・ランディス監督、ジェニー・アガター、そしてライミ作品の常連ブルース・キャンベルらがカメオ出演しているのも楽しみの1つです。

自分の評価は★★★。
ダークなヒーロー像が好みなこともあり、中盤まではかなり楽しめました。
人工皮膚が99分しか保たないというタイムリミットはあまり活かされていませんが、初期のライミ作品ならではのスリルとバイオレンスとユーモアが絶妙なバランスで配されています。
コリン・フリールズとラリー・ドレイクの徹底した悪役ぶりも良いですね。
それだけにクライマックスで急にテンポが悪くなって失速したのは残念。
ダニー・エルフマンの音楽も合っているような合ってないようなで微妙な気がします。

この記事へのコメント

しゅー
2014年08月26日 12:57
>初期のライミ作品ならではのスリルとバイオレンスとユーモアが絶妙なバランス
・・・
スパイダーマンは失敗できないせいか,ちょっと窮屈さを感じます.
タラララ
2014年08月26日 16:19
やっぱり大作となると色々と制限もあるのでしょうね。
自分もあのシリーズはライミの失敗作だと思っています (^^;;