chapter2626:ダリオ・アルジェントのドラキュラ

画像ダリオ・アルジェントのドラキュラ(2012)
DRACULA 3D
監督:ダリオ・アルジェント
出演:トーマス・クレッチマン、マルタ・ガスティーニ、アーシア・アルジェント


19世紀後半、ジョナサン・ハーカー(ウナクス・ウガルデ)はトランシルヴァニアにある小さな村パスブルクへやって来ます。
新婚の妻ミナ(ガスティーニ)の友人ルーシー(アルジェント)が司書の仕事を紹介してくれたからです。
ルーシーと会ったジョナサンは雇い主であるドラキュラ伯爵(クレッチマン)と会うため、森の奥にある彼の城へ。
仕事の内容は伯爵が所蔵する莫大な書物の目録を製作することでした。
とろこが、伯爵はジョナサンよりも彼の妻ミナの到着が気になる様子。
彼女は用事でパスブルクへ来るのが数日遅れることになったのです。
その夜、城に滞在している伯爵の姪と称するタニア(ミリアム・ジョヴァネッリ)がジョナサンを誘惑してくるのですが…。

マカロニ・ホラーの巨匠ダリオ・アルジェントがブラム・ストーカーの古典小説「ドラキュラ」を映画化したホラー。
原題で分かるようにアルジェント監督初の3D映画として作られましたが、日本では普通の2Dで公開されたようです。
自分は元が3Dだと知らずに見たのですが、言われてみれば画面の手前へ飛び出すような描写が多かった気はします。

本作でドラキュラを演じるのはトーマス・クレッチマン。
彼と対決するヴァン・ヘルシング教授はルトガー・ハウアーです。
ヒロイン役のミナをマルタ・ガスティーニ(奇麗な女優でした)が演じている他、監督の娘さんアーシア・アルジェントとミリアム・ジョヴァネッリがドラキュラの毒牙にかかる女性役で出演しています。
クレッチマンとハウアーの対決ということで、ちょっと期待して鑑賞したのですが…。

話の続き具合が不自然だったり、細かい箇所の詰めが甘かったりするのはアルジェント作品なのでこんなものでしょう (^^;;
例えば、ルーシーが首にスカーフを巻くようになり、気づいた父親がスカーフを取り払いますが首筋に傷はありません。
『あれ?噛まれていないのか』と思ったら、実は膝の裏を噛まれていたという捻りは面白いです。
ただし、膝裏の噛み痕が『おいおい、そういう風には噛めないでしょ』という形で付いていたりします。

まあ、そのあたりはアルジェント作品に期待していないので気にならないのですが、肝心のトーマス・クレッチマンのドラキュラが残念。
クリストファー・リーのような優雅さは感じられませんし、かと言って怪物的な恐ろしさがあるわけでもありません。
ドラキュラが狼とか蝿に変身するのは許せるとして、巨大なカマキリで出てきた時はギャグかと思ったほど。
対するルトガー・ハウアーも70歳近いお歳なので、以前ほどの精彩はないですね。

自分の評価は★★の凡作。
CGのショボさにもガッカリしましたし、古典だからいつもより控えたのか残酷シーンもイマイチ。
反ドラキュラ集会を開いている村人の虐殺シーンが印象に残るぐらいです。
全体的にアルジェント監督らしさが出ていませんし、ヌードがあっても官能的な雰囲気はないのでドラキュラ映画らしさにも欠けていました。

○本日のオマケ
ゴブリンのクラウディオ・シモネッティによるシモネッティ・プロジェクト名義でエンディング・クレジットで流れる「Kiss Me Dracula」
PVにも出てくるテルミンが劇中でも効果的に使われていました。

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