chapter2622:ボルサリーノ

画像ボルサリーノ(1970)
BORSALINO
監督:ジャック・ドレー
出演:ジャン・ポール・ベルモンド、アラン・ドロン、ミシェル・ブーケ


1930年、フランスのマルセイユ。
半年の刑期を終え出所したロッコ(ドロン)がまず向かったのは彼を警察に密告したダンサー(クリスチャン・デ・ティリエ)の店でした。
恋人ローラ(カトリーヌ・ルヴェル)の居場所を聞き出したロッコは報復として店に放火します。
続いてロッコが向かったのはローラがいるフランソワ(ベルモンド)のビリヤード店でした。
ローラを渡さないフランソワと殴り合いになりますが、お互いの実力を認めあった2人は意気投合。
酒の流通を仕切っているボッカス(ジュリアン・ギオマール)からフランソワが引き受けていた仕事をロッコも手伝うことにします。
それは競馬で本命視されているボッカスの馬を勝たせるため、対抗馬を盗み出して競馬に出場させないというもの。
2人は仕事を片付けた後、さらに儲けようと競馬でボッカスの馬に大金を賭けます。
ところがボッカスの馬は惨敗し、勝ったのは別の馬でした。
調べてみると勝ち馬の馬主はボッカスの弁護士リナルディ(ブーケ)で2人はまんまと欺されたことに気づくのですが…。

60年代から70年代にかけてフランスを代表する2大スターだったジャン・ポール・ベルモンドとアラン・ドロンが共演した作品。
2人とも4年前の「パリは燃えているか」に出演していますが、これはオールスター・キャストの大作です。
直接顔を合わせる場面はなかったように記憶しているので、本作が実質的な初共演と言えるでしょう。
そして28年後に「ハーフ・ア・チャンス」が出来るまでベルモンドとドロンが共演した唯一の映画でした。

続編の「ボルサリーノ2」は5年ほど前にDVD化されていましたが、この正編はなかなか発売されず。
待望のリリースとなった今回はブルーレイの日本語吹替で鑑賞してみました。
まず、画質が『DVDよりマシかな?』という程度の“なんちゃってブルーレイ”だったのにはガッカリ。
ベルモンド=山田康雄、ドロン=野沢那智、ブーケ=富田耕生という日曜洋画劇場バージョンの吹替が収録されていたことが救いでしょうか。

本作はクレジット順もベルモンドが先ですし、内容もベルモンドが得意としていたコミカルな作品に近くなっています。
見終わってみればベルモンドの方が“儲け役”なことも間違いないなく、これはプロデューサーも兼ねていたドロンがベルモンドに花を持たせたのは明らかですね。
山田&野沢の吹替もあって、“陽”のベルモンドと“陰”のドロンという対照的なキャラクターは共に活き活きして見応えがあります。

しかし、『記憶ほどは面白くないなぁ』というのが約30年ぶりに見直しての感想 (^^;;
ジャック・ドレーのもたつき気味の演出がかなり足を引っ張った印象です。
見る前は満点間違いなし…と思っていたのですが、自分の評価は★★★★止まりにしておきます。

○本日のオマケ
ホンキートンク・ピアノが印象的なクロード・ボラン作曲のテーマです。

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