chapter2618:007/ゴールデンアイ

画像イーライ・ウォラックの訃報です。

「荒野の七人」「続・夕陽のガンマン」の2本の西部劇の影響で悪役の印象が強いですが、舞台出身でどんな役もこなす一流の役者でした。
「ウォール街」の続編「ウォール・ストリート」が遺作になったようです。
ご冥福をお祈りします。


007/ゴールデンアイ(1995)
GOLDENEYE
監督:マーティン・キャンベル
出演:ピアース・ブロスナン、ショーン・ビーン、イザベラ・スコルプコ


冷戦時代、007ジェームズ・ボンド(ブロスナン)は006アレック(ビーン)とソ連の化学兵器工場に侵入。
ウルモフ大佐(ゴットフリード・ジョン)に捕らえられたアレックは殺されてしまいますが、ボンドは工場を爆破し脱出に成功します。
ソ連が崩壊した9年後、モナコを訪れていたボンドは謎の美女ゼニア・オナトップ(ファムケ・ヤンセン)と知り合います。
ボンドがMI6に隠し撮った彼女の写真を送ったところ、国際犯罪組織“ヤヌス”の一員だと判明。
本部の指令で彼女を監視しますが、NATOの最新型ヘリコプター“タイガー”をまんまと盗まれてしまいます。
数日後、タイガーに乗ったウルモフとゼニアはロシアの北極圏にあるセヴェルナヤ基地に出現するや兵士と職員を皆殺しに。
電磁波で攻撃する軍事衛星“ゴールデンアイ”を起動して基地を破壊した後、タイガーで去って行きます。
ところが、プログラマーとして働いていたナターリア(スコルプコ)だけが生き残っていました。
MI6の本部でスパイ衛星が捉えたセヴェルナヤ基地壊滅の映像を見たボンドも1人だけ生存者がいることに気づき、ロシアのサンクトペテルブルグへ飛ぶのですが…。

「消されたライセンス」から6年後に作られたシリーズ第17作。
イアン・フレミングの原作にはない映画オリジナルのストーリーで、5代目ボンドのピアース・ブロスナンが初登場した作品です。
ちなみにジョン・ガードナーが小説「ゴールデンアイ」を書いていますが、これは原作ではなく映画のノヴェライズです。

ボンド役に合わせるかのように上司のMがジュディ・デンチ、秘書のミス・マネーペニーがサマンサ・ボンドに交代しています。
今でこそデンチのMも見慣れてしまいましたが、当時は諜報機関のトップが女性ということで話題になりました。
また彼女を始めショーン・ビーン、イザベラ・スコルプコ、ファムケ・ヤンセン、ジョー・ドン・ベイカー、ゴットフリード・ジョン、ロビー・コルトレーンと共演陣がいつになく豪華なことも特徴でしょうか。
レギュラーが大幅に入れ替わったため、シリーズのファンとしてはQ役のデスモンド・リュウェリンが出てくるとホッとしますね (^^;;

肝心のブロスナンですがティモシー・ダルトンの路線を継いだ行動的なボンドになっています。
ロジャー・ムーアのような英国紳士らしい優雅さとユーモアを持ち合わせていますし、ショーン・コネリー並みのアクション・シーンも無難にこなしています。
改めてシリーズを見直してみて、彼が最もボンド役に相応しいのではないかと思いました。

今作の見どころはいつもに増して派手になったアクション・シーンでしょう。
特に冒頭のバンジージャンプと中盤の戦車を使ったチェイスはシリーズでも屈指の見せ場。
クライマックスのアレシボ天文台(ヤヌスの秘密基地という設定)での対決まで、ボンド映画らしいアクション・シーンが続きます。

ただし自分の評価は★★★。
見せ場の間をしっかり繋ごうとした意図は分からなくはないですが、ちょっと丁寧すぎます。
単なるお飾りでない活動的なボンドガールは個人的に好みとは言え、イザベラ・スコルプコが主人公かと思うほど彼女だけが目立ってしまったりで、主役のボンドがなおざりになるのはどうなんでしょう。
良い意味で荒唐無稽なアクションが素晴らしいだけ、それ意外の部分でテンポが悪くなったのは残念です。

○本日のオマケ
U2のボーノとエッジの曲をティナ・ターナーが歌ったオープニングの「GoldenEye」とエンディングで流れる映画の音楽を担当したエリック・セラの「The Experience of Love」です。

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