chapter2587:マクベイン

画像マクベイン(1991)
McBAIN
監督:ジェームズ・グリッケンハウス
出演:クリストファー・ウォーケン、マリア・コンチータ・アロンゾ、マイケル・アイアンサイド


1973年、ベトナム戦争が終わりフランク(アイアンサイド)らの部隊も撤退を開始しました。
ところが、輸送中のヘリコプターから竹で作られたベトコンの米人捕虜収容所を発見します。
このまま見捨てて行くわけにもいかず、彼らは収容所を強襲して捕虜を解放。
捕虜の1人だったマクベイン(ウォーケン)も殺されそうなところをサントス(チック・ヴェネラ)に助けられます。
それから19年後、サントスは南米コロンビアで恐怖政治を敷く大統領(ヴィクター・アルゴ)を打倒する組織に入っていました。
CIAの後ろ盾を信じて行動を起こした彼らは大統領官邸を占拠したものの、期待していたアメリカからの援助は得られず。
クーデターは失敗に終わり、サントスは自決してしまいます。
サントスの妹クリスチーナ(アロンゾ)はニューヨークへ渡ってマクベインに助力を要請。
こうしてイーストランド(スティーヴ・ジェームズ)、ギル(T・G・ウェイツ)、ダルトン(ジェイ・パターソン)ら、かつてのサントスの戦友たちが集結するのですが…。

「エクスタミネーター」で成功したジェームズ・グリッケンハウス監督が撮った戦争アクション。
金で雇われてこそいませんが、ベトナム戦争の猛者たちが南米の独裁者を倒しに行くという展開はまさしく“傭兵もの”でしょう。
それなりに金は掛かっていそうですが、ノリは完全に“B級(低予算)映画”です。

見どころはやはり戦闘シーン。
戦車に装甲車、ヘリコプター、ロケットランチャーに戦闘機まで登場します。
冒頭の捕虜収容所の強襲シーンを始め、15分に一度ぐらいの割合で見せ場が出てくるので退屈はしません。

ただし、グリッケンハウス監督自身の脚本なので全体的に何となく締まりません。
例えば主人公たちが軍資金を調達しようとする一連のシーン。
下町の麻薬密売所に乗り込み銃撃戦になりますが、大した金額は集まっておらず、チンピラのリーダーからもっと大きな組織を狙えとボヤかれる始末です。
その忠告(?)に従って次は実業家風の大物ボスをターゲットにするあたりは、バカ正直というか抜けてるというか…。
ほとんどコミカルな要素がない映画ですから、ここも真面目に作ったのでしょうが、思わず『ひょっとしてこれは笑うところか?』と悩んでしまいました (^^;;

しかも、大物のボスからは金を取れたのかどうかも分からず。
結局は実業家として成功していたマイケル・アイアンサイドが参加することで軍資金が出来るのですから、この一連のシーンは何だったのかと。
万事この調子なので、多い見せ場の割に盛り上がりに欠ける作品になったことは間違いありません。

自分の評価は★★★。
クリストファー・ウォーケンが渋くてカッコいいので、個人的にはこれだけで満足。
割り符の代わりになっていた100ドル札を亡き友に捧げるラストなどはウォーケンだから説得力が出たシーンです。
劇中で主人公たち6人はロバート・アルドリッチ監督の名作「THE DIRTY DOZEN」に因んで、自分たちを“THE DIRTY HALF DOZEN”と呼びますが、「特攻大作戦」の半分ぐらいの面白さと思って見れば楽しめるでしょう (^^;;

○本日のオマケ
エンディングで流れるアン・コーフィールドの「Brothers In Arms」です。

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