chapter2582:大統領の料理人

画像大統領の料理人(2012)
LES SAVEURS DU PALAIS
監督:クリスチャン・ヴァンサン
出演:カトリーヌ・フロ、アルチュール・デュポン、ジャン・ドルメッソン


オーストラリアのテレビ・レポーター、マリー(アルリ・ホベール)とカメラマンのジョン(ジョー・シェリダン)はフランスの南極基地へやって来ます。
新たに基地へ赴任する料理人を密着取材していたからです。
ところが、入れ替わりに基地を去る料理人オルタンス(フロ)が女性だったことに注目。
しかも隊員の話を聞くと彼女は南極基地へ来る前はフランス大統領官邸エリゼ宮の料理人だったようです。
急遽、マリーは取材対象をオルタンスに変更することを決め、彼女へインタビューすることに。
しかし、オルタンスから取材を拒否されてしまうのですが…。

女性料理人として初めてエリゼ宮で働いたダニエル・デルプシュをモデルにした実話ベースのフランス映画。
実際に彼女は1988年から2年間、フランソワ・ミッテラン大統領のプライベート・シェフだったようです。
ただし、劇中では“大統領”としか呼ばれておらず、名前が出てくるシーンはなかったように思います。
ちなみに大統領を演じているのは素人の役者で、フランスでは有名な小説家・哲学者のジャン・ドルメッソンという人だそうです。

映画は2つの時系列で構成されています。
1年の契約期間が終了してあと数日で南極基地を去るオルタンスと、その4年前にエリゼ宮でシェフをしていた頃のオルタンスです。
2つの時系列が交互に出てきますが、7対3ぐらいの割合でプライベート・シェフ時代の方が多く描かれていました。
本当にエリゼ宮でロケもされているようです。

フランスの田舎でレストランのオーナー・シェフをしていた主人公はある日、政府関係者から呼び出されます。
何も分からないまま、車と電車を乗り継いで彼女が連れて行かれたのは大統領官邸であるエリゼ宮。
官邸厨房の華美な料理に嫌気がさした大統領はシンプルな田舎料理を作れるシェフを探していて、あのジョエル・ロブションが彼女を推薦したのです。

彼女の受け持ちは大統領と来賓の昼食だけです。
それ以外は従来通りに官邸の厨房が料理を作るのですが、彼女の存在は厨房のシェフたちに面白いはずがありません。
厨房は非協力的な態度で時に横槍を入れられたりしますが、助手としてつけられた若いパティシエと2人で困難を乗り切る…というのがメイン・ストーリーでした。

とにかく美味しそうなフランス料理が次から次へと出てきます。
使われている食材はフォアグラ、トリュフ、ポルチーニ、エスカルゴなど高級食材ばかり。
“シンプルな田舎料理”のはずですが、『こんな家庭の味があるかい!』と思わず突っ込んでしまったほど (^^;;
決して空腹時に見てはいけない作品です。

自分の評価は★★★。
映画自体は特に盛り上がることもなく終わってしまったという感想です。
ストーリーは二の次で、『今度はどんな料理が出てくるのか…』が一番の楽しみでした。
最後まで退屈はしませんが、数ヶ月後には“料理が美味しそうな映画”という印象しか残っていないような気もします (^^;;

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