chapter2574:キャリー(1976)

画像キャリー(1976)
CARRIE
監督:ブライアン・デ・パルマ
出演:シシー・スペイセク、パイパー・ローリー、エイミー・アーヴィング


ベイツ高校に通うキャリー(スペイセク)は母親(ローリー)と2人暮らしの内気な生徒。
体育の授業後にシャワーを浴びていたキャリーは初潮を迎えます。
母親が狂信的なクリスチャンだったため、何も教えられていなかった彼女は血を見てパニックに。
そんなキャリーを見て、スー(アーヴィング)やクリス(ナンシー・アレン)たちクラスメイトは囃し立てます。
騒ぎに気づいた体育教師のコリンズ(ベティ・バックリー)がその場を収め、キャリーを早退させるのでした。
翌日、コリンズ先生はキャリーをいじめたスーたちへ放課後に体育の補習1週間を指示。
反発したクリスは3日間の停学と近づいた卒業プロムへの参加禁止処分を受けます。
これを恨んだクリスはボーイフレンドのビリー(ジョン・トラヴォルタ)を誘って、キャリーへの報復を企てるのですが…。

スティーヴン・キングの同名小説をブライアン・デ・パルマ監督が映画化したホラー。
昨年にはクロエ・グレース・モレッツ主演でリメイクされるなど、キングの小説は数多く映画化、テレビドラマ化されていますが、映画化作品としては本作が初めてだったと思います。
興行的にも成功してブライアン・デ・パルマ監督だけでなく、出演したシシー・スペイセク、エイミー・アーヴィング、ウィリアム・カット、ジョン・トラヴォルタ、ナンシー・アレンらにも出世作となりました。
母親を演じたパイパー・ローリーの「ハスラー」以来16年ぶりの映画復帰作でもあります。

今回はリメイク版鑑賞前の予習的な意味合いで久しぶりに見直したのですが、思っていた以上にヒッチコック監督の「サイコ」を意識した作品ですね。
ピノ・ドナッジオの音楽はもちろん、冒頭のシャワーシーンや階段を使ったシーンなど、あちこちに「サイコ」のネタが仕込まれています。
キャリーが通う学校の名前がベイツ高校だということにも初めて気づきました。

その一方で初期デ・パルマ作品の特徴も出ている作品とも言えます。
お得意のマルチ画面や代名詞的な俳優の周囲を360度グルグル回るカット。
ナンシー・アレンの仕掛けにエイミー・アーヴィングが気づくシーンでのワンカットの長回しや、ウィリアム・カットのアップと後方にいるシシー・スペイセクを捉えたパンフォーカス・ショットなど、唸らされるシーンが次々と登場します。

ちなみに本作は個人的に今までで一番ビックリさせられた映画です。
初見時、あの有名なシーンでは飛び上がるほど驚きました。
もう心臓が止まるかと思ったほどです (^^;;

自分の評価は★★★★のお薦め。
改めて感じたのはシシー・スペイセク主演だから面白く見られる映画だということ。
前半の気弱な奥手少女ぶりも、覚醒してからの首の動かし方や目つきも素晴らしいです。
キャリーの役は決して美女ではない彼女が演じているから説得力があると思うので、明らかに可愛いモレッツちゃんだとどうなんでしょう。
鑑賞前からリメイクにはイヤな予感しかしなくなりました (^^;;

真偽のほどは不確かですが…。
「キャリー」と「スター・ウォーズ」(第1作目)は合同でオーディションが行われていたそうです。
一度はスペイセクがレイア姫、キャリー・フィッシャーがキャリー役に決まったのをキャリー・フィッシャーがヌードを嫌がったために役柄を入れ替えたというエピソードを聞いたことがあります。
もし当初のままだったら…と想像するのも一興かも知れません。

この記事へのコメント

トースケ
2014年04月23日 23:34
先日StarChannelで放送されたので、その録画をついさっき観ました.
実は初見です.
★4つ、わかります! とてもいい作品です! 
モレッツちゃんじゃダメというのがよくわかりました.
でもシシー・スペイセクも十分素敵ですよね(タラララさんならわかってくれますよね)
「キャリー」以後はどうだったんだろうとググってみたら、後年オスカーも獲っているんですね.やっぱり!「キャリー」の演技力すごかったですもん.

いや~、びっくりしました、あそこは(笑)
タラララ
2014年04月24日 13:14
リメイクのモレッツちゃん自体は悪くないと思うんですが、キャリー役には向いていないと思います。

>シシー・スペイセクも十分素敵
あそこで劇的に変わるから効果的なんですよね。
ドレスアップ後もモッサリしたままだと締まらない映画になってしまいます (^^;;

>後年オスカーも獲っている
こういうホラーで成功してしまうと一発屋で消える役者が多い気がします。
でも彼女は実力派として、その後も活躍していますね。
個人的に彼女が出演している映画にハズレは少ないです。

>いや~、びっくりしました、あそこは
自分は二度目に見た時もスッカリ忘れていたので、また飛び上がってしまいました (^^;;