chapter2559:ロード島の要塞

画像ロード島の要塞(1961)
IL COLOSSO DI RODI
監督:セルジオ・レオーネ
出演:ロリー・カルホーン、レア・マッセリ、ジョルジュ・マルシャル


紀元前3世紀、地中海の都市国家ロード島に太陽神ヘリオスの巨像が完成。
お祭り気分で賑わうロード島にアテネからダリオ(カルホーン)が到着します。
アテネの英雄だった彼も今は軍を退役。
母親の故郷でもあり、伯父リッシポ(ジョージ・リガウド)が暮らすロード島へ休暇でやって来たのです。
そのダリオを利用しようと考えたのは、国王セルセ(ロベルト・カマルディエル)の圧政に反対するペリオクレ(マルシャル)の一派でした。
彼に橋渡しをしてもらい、アテネに反乱の支援をしてもらおうと考えたのです。
一方、巨像の完成式典に出席したダリオは居合わせたディアラ(マッセリ)の美貌に惹かれます。
思わせぶりな素振りをする彼女を追いかけたダリオは巨像内の秘密通路で迷子に。
出口を探していたダリオはセルセ王とタール宰相(コンラード・サン・マルティン)が密談している部屋に迷い込んでしまい、アテネのスパイではないかと疑われてしまうのですが…。

マカロニ・ウエスタン以前にイタリア映画が量産していた歴史劇“ソード&サンダル映画”の1本。
それ以前に監督が病気で降板した後を受けて撮った「ポンペイ最後の日」などもありましたが、これがセルジオ・レオーネの正式な監督デビュー作になっています。
ハリウッド製に比べるとスケールは落ちるものの、いきなり史劇を撮らせてもらえるのですから、それだけレオーネ監督の評価が高かったのかも知れません。

映画の舞台となるロード島とは現在のギリシャにある島ですが、日本ではロードス島という呼び方が定着しているのではないでしょうか。
邦題の“要塞”というのは世界七不思議の1つとして知られる“ロードス島の巨神像”のこと。
これは実在した像ですが、劇中では巨大な要塞のようになっているという設定です。

ある程度は史実をベースにした設定ですが、内容はソード&サンダル映画らしくヒロイック・ファンタジーそのもの。
巨像が持つ炎の煮えたぎる鍋の底を抜いて足元を通過する船を攻撃したり、頭部が開くとカタパルトが装備されていたり、隠し通路があったりでワクワクするようなギミック満載です。
他国の英雄が反乱軍を支援して…というストーリーもいかにもですね。

しかし自分の評価は★★の凡作。
美女にチャンバラにラストの天変地異と見せ場は盛り沢山ですし、美術やセット、エキストラの数はハリウッド映画に対抗できるだけのものがあります。
ところがレオーネやドゥッチオ・テッサリが参加している脚本はイマイチで、突っ込みどころの多さはこちらの圧勝でしょう (^^;;
後のレオーネ作品を彷彿させるような演出も見受けられませんし、これで2時間超えの長尺は辛い。
意外と様になっていたレア・マッセリの悪女ぶりだけは印象に残ります。

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