chapter2550:007/リビング・デイライツ

画像007/リビング・デイライツ(1987)
THE LIVING DAYLIGHTS
監督:ジョン・グレン
出演:ティモシー・ダルトン、マリアム・ダボ、ジェローン・クラッベ


M(ロバート・ブラウン)の指令でジェームズ・ボンド(ダルトン)は旧チェコスロバキアのブラチスラヴァへ飛びます。
ウィーン支局のソーンダース(トーマス・ウィートリー)と協力して、亡命を希望しているソ連のコスコフ将軍(クラッベ)にオーストリアの国境を越えさせるという任務。
亡命を阻止しようとするソ連のスナイパーを射殺するのがボンドの役目です。
ところが、見つけたスナイパーは先ほどまでオーケストラで演奏していたチェリストのカーラ(ダボ)でした。
一目で彼女を素人と見抜いたボンドは相手の銃身を撃って負傷させることに。
射殺しなかったことでソーンダースから責められますが、ボンドはコスコフ将軍に国境を越えさせることに成功します。
イギリスへ到着したコスコフ将軍の情報でKGBのプーシキン将軍(ジョン・リス・デイヴィス)の命令で西側スパイの抹殺計画が進行していることが発覚。
しかし、その直後にネクロス(アンドレアス・ウィズニュースキー)によってコスコフ将軍を奪い返されてしまいます。
次にボンドが受けた指令はモロッコのタンジールで開かれる国際会議に出席するプーシキン将軍の暗殺でした。
何か裏があると感じたボンドはタンジール入りする前にブラチスラヴァへ寄り、負傷の治ったカーラを尾行するのですが…。

前作「美しき獲物たち」で降板したロジャー・ムーアの跡を継いで4代目ジェームズ・ボンドとなったティモシー・ダルトンが初登場したシリーズ第15作。
ボンド役と同様にミス・マネーペニー役もロイス・マクスウェルからキャロライン・ブリスに交代しています。
監督はこれがシリーズ4作目のメガホンとなるジョン・グレンです。
イアン・フレミングの短編「ベルリン脱出」の映画化ですが、例によってストーリーは映画のオリジナルです (^^;;

交代する毎に賛否両論があるボンド役ですが、個人的にダルトンのボンドは嫌いではありません。
ムーアが持つ優雅さはなくなったものの、若返ったことでアクションを自らこなしている(ように見える)のが良いですね。
そのためアクションを誤魔化すようなギャグに走らなくなったのは嬉しい限り。
アストンマーチンのボンド・カーやQが開発した秘密兵器も登場しますが、あくまでも小道具として扱われていてボンドの活躍をメインにしているのも好感が持てます。
ギミック満載で「黄金銃を持つ男」のスカラマンガを思わせるラストのジョー・ドン・ベイカーとの対決も楽しめます。

何より気に入っているのは“スパイもの”の要素が復活したことです。
策を練って敵に罠をかけるボンドなんていつ以来でしょうか。
まあ大した伏線にはなっていませんが、フレミングの原作シリーズを知るファンなら歓迎するストーリーになっていると思います。

それだけに「ダイ・ハード」のテロリスト役にもなったアンドレアス・ウィズニュースキーの殺し屋以外の敵がイマイチなのが惜しいところ。
ラスボスのジョー・ドン・ベイカーが小物すぎるのも残念です。
不満もありますが、ギャグ路線から本来のアクション映画に回帰した内容は買いたいので自分の評価は★★★です。

○本日のオマケ
オープニングで使われたA-Haの「The Living Daylights」とエンディングで流れたプリテンダーズの「If There Was A Man」
オープニングとエンディングで違う主題歌だったのはシリーズ初でした。

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