chapter2479:ネバーセイ・ネバーアゲイン

画像日曜洋画劇場、1989年7~9月分の放映リスト。
〈 〉内は放送時のタイトル、(再)は再放送です。

7月2日「地中海殺人事件」(1982)
 監督:ガイ・ハミルトン、出演:ピーター・ユスティノフ
7月9日「スターマン 愛・宇宙はるかに」(1984)
 監督:ジョン・カーペンター、出演:ジェフ・ブリッジス
7月16日「ニンジャ」(1984)
 監督:サム・ファーステンバーグ、出演:ショー・コスギ
7月23日「F/X 引き裂かれたトリック」(1986)
 監督:ロバート・マンデル、出演:ブライアン・ブラウン
8月6日「ネバーセイ・ネバーアゲイン(再)」(1983)
 監督:アーヴィン・カーシュナー、出演:ショーン・コネリー
8月13日「特攻野郎Aチーム/アカプルコ救出作戦(再)」(1983)
 監督:ロッド・ホルコム、出演:ジョージ・ペパード
8月20日「スペースバンパイア(再)」(1985)
 監督:トビー・フーパー、出演:スティーヴ・レイルズバック
8月27日「死霊の牙〈シルバー・ブリット 死霊の牙〉」(1985)
 監督:ダニエル・アティアス、出演:コリー・ハイム
9月3日「夜汽車」(1987)
 監督:山下耕作、出演:十朱幸代
9月10日「ザ・ドライバー」(1978)
 監督:ウォルター・ヒル、出演:ライアン・オニール
9月17日「ボディ・ダブル」(1984)
 監督:ブライアン・デ・パルマ、出演:クレイグ・ワッソン
9月24日「個人授業(再)」(1983)
 監督:ジョージ・バワーズ、出演:マット・ラッタンジー
10月8日「プラトーン」(1986)
 監督:オリヴァー・ストーン、出演:チャーリー・シーン

「ニンジャ」以外の12本がDVD化されています。


ネバーセイ・ネバーアゲイン(1983)
NEVER SAY NEVER AGAIN
監督:アーヴィン・カーシュナー
出演:ショーン・コネリー、クラウス・マリア・ブランダウアー、マックス・フォン・シドー


現場を離れて育成機関の講師をしていたジェームズ・ボンド(コネリー)が久しぶり復帰することに。
ただし模擬訓練はかろうじて合格という結果で、M(エドワード・フォックス)から不摂生でなまった身体を作り直すために療養所行きを命じられてしまいます。
同じ療養所にはアメリカ空軍のペタチ大尉(ギャヴァン・オハーリヒー)が付き添い看護婦のファティマ(バーバラ・カレラ)を連れて目の治療で入院していました。
ある夜、ボンドは大尉がファティマから一方的に暴行を受けている現場を目撃。
様子を窺いますがファティマに気づかれてしまいます。
翌日、差し向けられた殺し屋を何とか撃退したボンドですが、既に大尉とファティマは退院していました。
同じ頃、犯罪組織スペクターのリーダー、ブロフェルド(フォン・シドー)は実業家のラルゴ(ブランダウアー)を使って、“アラーの涙”計画を決行。
ラルゴはペタチ大尉の協力でアメリカ空軍から2基の核ミサイルを盗み出すことに成功します。
ファティマに大尉を始末させた後、ブロフェルドはNATO各国へ大金を要求。
Mから事件の調査を命じられたボンドは入院中のペタチ大尉がユニークなマークのカバンを持っていたことを思い出します。
調べてみたところ、そのマークはラルゴが経営する企業グループのものでした。
ボンドはラルゴのいるバハマのナッソーへ飛ぶのですが…。

大人の事情で原作「サンダーボール作戦」の映画化権を持っていたケヴィン・マクローリーがプロデューサーのジャック・シュワルツマンと組んで製作した007シリーズの番外編。
内容としてはシリーズの4作目「サンダーボール作戦」のリメイクですが、「ダイヤモンドは永遠に」以来12年ぶりにショーン・コネリーが007を演じたことで話題になりました。
ちなみに同じ年には本家のシリーズ第13作「オクトパシー」も公開されています。

当然ながら同じ原作なのでジェームズ・ボンド以外の登場人物も重なります。
新旧両作のMやミス・マネーペニー、ブロフェルドやラルゴらの違いを楽しむのも一興でしょう。
本家でクローディーヌ・オージェが演じたヒロインのドミノ役はキム・ベイシンガー。
ただし、ブレイク前だったのでクレジット順はもう1人のボンドガール、バーバラ・カレラよりも後ろになっています。
今回見直して驚いたのは、まだ20代だったローワン・アトキンソンが端役で出演していたことで、どうやら彼の映画デビュー作になるようです。

本作のボンドは久しぶりに現場へ復帰するという、まさにショーン・コネリー自身と被るメタ風の設定です。
そのためか、新しい上司のMから『私は前任者ほど君を買っていない』と言われたりで、かなりパロディ的な要素が盛り込まれていました。
コンピューター技術に対応できないQが予算を削られた小さな工房に左遷されていたり、シリーズのファンならニヤニヤできるシーンもあちこちに。
コネリー本人も久々のボンド役を楽しんで演じているように見えます。

しかし、本家のロジャー・ムーアと同様にコネリーもアクション面での衰えは隠せません。
小道具に頼らずに格闘シーンが多めの前半は楽しめますが、大仕掛けになる後半ではスタントマンの活躍ばかりが目立つことに (^^;;
アーヴィン・カーシュナー監督の演出も平凡ですし、この内容で2時間越えはちょっと辛いですね。
ミシェル・ルグランの音楽は悪くありませんが、お馴染みの007のテーマ曲が流れないので物足りなさも感じます。
自分の評価は★★の凡作です。

○本日のオマケ
ラニ・ホールが歌った主題歌「Never Say Never Again」です。

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