chapter2471:ぼくらの七日間戦争

画像火曜ビッグシアター(旧・月曜ロードショー)、1989年7~9月分の放映リスト。
(再)は再放送です。

7月4日「ポセイドン・アドベンチャー2」(1979)
 監督:アーウィン・アレン、出演:マイケル・ケイン
7月18日「湯殿山麓呪い村(再)」(1984)
 監督:池田敏春、出演:永島敏行
7月25日「グレイストーク -類人猿の王者- ターザンの伝説」(1983)
 監督:ヒュー・ハドソン、出演:ラルフ・リチャードソン
8月1日「里見八犬伝(再)」(1983)
 監督:深作欣二、出演:薬師丸ひろ子
8月8日「ファイナル・カウントダウン」(1980)
 監督:ドン・テイラー、出演:カーク・ダグラス
8月22日「ぼくらの七日間戦争」(1988)
 監督:菅原比呂志、出演:菊池健一郎
8月29日「スター・ウォーズ」(1977)
 監督:ジョージ・ルーカス、出演:マーク・ハミル
9月5日「冒険野郎マクガイバー 絶体絶命編」(1986)
 監督:チャールズ・コレル、ジェームズ・L・コンウェイ、出演:リチャード・ディーン・アンダーソン
9月19日「マッドマックス(再)」(1979)
 監督:ジョージ・ミラー、出演:メル・ギブソン

9本全てがDVD化されています。
「火曜ビッグシアター」としては9月19日の「マッドマックス」が最後。
10月からは放送日が水曜に移って番組名も「水曜ロードショー」に変わります。


ぼくらの七日間戦争(1988)
監督:菅原比呂志
出演:菊池健一郎、宮沢りえ、工藤正貴


神奈川県の美浜市立青葉中学校は校則の厳しい学校です。
学校の体裁しか考えていない校長(金田龍之介)、その校長に追従する腰巾着の教頭(笹野高史)、威圧的な教育主任の野沢(大地康雄)、すぐに暴力を振るう体育の酒井(倉田保昭)、勝手に所持品検査をする担任の八代(佐野史郎)…。
1年A組の生徒たちは、そんな教師たちへの不満を募らせていました。
ある日、菊地(菊池)や相原(工藤)ら8人の男子生徒が授業をボイコット。
町外れにある大蔵省所有地内の廃棄された倉庫に立て籠もります。
彼らの行動を知っているのはひとみ(宮沢)、純子(五十嵐美穂)、久美子(安孫子里香)の同級生3人だけ。
子供が帰ってこないことに驚いた菊地の母親(浅茅陽子)たちが学校へ押しかけますが、教師にも彼らの行方が分かりません。
しかし学校に匿名の電話が入り、8人が倉庫にいると知れてしまうのですが…。

宗田理の小説で「ぼくらシリーズ」の第1作目になる「ぼくらの七日間戦争」を映画化した角川映画。
菅原比呂志の初監督作ですが、今では宮沢りえのデビュー作として有名でしょう。
公開時は戦車が出てくることでも話題になりました。
ちなみに登場する61式戦車は本物ではなく、「戦国自衛隊」用に作られたレプリカだそうです。

その戦車シーン、とてもレプリカとは思えない動きで迫力があります。
ただし、『あれ?もう終わり?』と思ったほどの短さ。
個人的なお目当てだっただけに拍子抜けしたのも確かです。
原作には出てこない映画だけのサービス・シーンのようですから、もう少し活躍させても良かった気がします。

大人への不満を爆発させた男子中学生8人が秘密基地のような場所に立て籠もる…という、まさに“中二病”全開のストーリー。
さらに女生徒3人も加わり、迎えにきた親や教師を返り討ちに。
やがて単なる集団家出だけでは片づかない大事になってしまいます。

問題の戦車は倉庫の地下に眠っていたという設定ですが、防衛庁ならいざ知らず、なぜ大蔵省の所有地にあったのかは不明 (^^;;
だいたい公立でこれほど校則の厳しい中学校はないような気がしますし、よしんばそんな学校だったとしても中学生ともなれば、生徒たちはもっと小狡く立ち回ると思うのです。
もっとも、映画はファンタジー調にすることでそのあたりの疑問を交わそうとしていますから、突っ込んではダメなんでしょうけど…。

登場人物も賀来千香子の演じる英語教師以外の大人は全て悪者と分かりやすい設定です。
例えば菊地の両親。
休日も接待ゴルフに忙しく家庭を顧みない父親とそれに不満な母親が子供たちの前で言い争いを始めたりします。
教師たちの設定も学園ドラマでありがちなものですし、生徒たちの関係もそう。
全てがステレオタイプで分かりやすい反面、ドラマとしての深みは期待できません。

自分の評価は★★の凡作。
見始めてすぐに『この歳で見る映画ではないなぁ…』と感じました。
対象年齢は小学生からせいぜい中学生まで。
童心に戻って…というには色々と辛い映画ですね。
子供たちと大人が激突するクライマックス・シーンも見せ方が下手でイマイチ盛り上がらないのも残念です。

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