chapter2445:竹取物語

画像ゴールデン洋画劇場、1988年10~12月分の放映リスト。
(再)は再放送です。

10月1日「ハスラー2」(1986)
 監督:マーティン・スコセッシ、出演:ポール・ニューマン
10月8日「マルサの女」(1987)
 監督:伊丹十三、出演:宮本信子
10月15日「サンダーアーム 龍兄虎弟」(1986)
 監督:ジャッキー・チェン、出演:ジャッキー・チェン
10月22日「刑事物語5 やまびこの詩」(1987)
 監督:杉村六郎、出演:武田鉄矢
10月29日「ヤング・シャーロック ピラミッドの謎」(1985)
 監督:バリー・レヴィンソン、出演:ニコラス・ロウ
11月5日「ザ・フライ」(1986)
 監督:デヴィッド・クローネンバーグ、出演:ジェフ・ゴールドブラム
11月12日「竹取物語」(1987)
 監督:市川崑、出演:沢口靖子
11月19日「塀の中の懲りない面々」(1987)
 監督:森崎東、出演:藤竜也
11月26日「ポルターガイスト2」(1986)
 監督:ブライアン・ギブソン、出演:クレイグ・T・ネルソン
12月3日「ひとひらの雪」(1985)
 監督:根岸吉太郎、出演:秋吉久美子
12月10日「ポリスアカデミー2 全員出動!(再)」(1985)
 監督:ジェリー・パリス、出演:スティーヴ・グッテンバーグ
12月17日「駅 STATION」(1981)
 監督:降旗康男、出演:高倉健
12月24日「私をスキーに連れてって」(1987)
 監督:馬場康夫、出演:原田知世

DVD化されているのは「塀の中の懲りない面々」以外の12本です。


竹取物語(1987)
監督:市川崑
出演:沢口靖子、中井貴一、三船敏郎


奈良時代末期の790年。
京の都近くの山で暮らしている竹取の翁(三船)と女房(若尾文子)は5歳になった娘・加耶を病気で亡くしてしまいます。
晩年になってやっと授かった娘だったので、特に女房の嘆きは大変なものでした。
そんなある夜、目も眩むような光とともに何かが天から落下して、加耶の墓がある山林が火事になります。
翌朝、山へ様子を見に出かけた翁は加耶の墓の側で金属の容器に入っている赤ん坊を発見。
その赤ん坊は翁の目前でたちまち5歳ほどの娘に成長します。
目が青いことを除けば亡くなった加耶にそっくりだったため、翁は家へ連れ帰ることに。
彼女を見た女房は加耶の生まれ変わりだと大喜びし、自分たちの娘として育てることにするのですが…。

日本最古の物語と言われる「竹取物語」を市川崑監督が映画化した東宝の大作。
東宝の55周年記念として公開され、若尾文子が16年ぶりに映画出演したことも話題になりました。

故・円谷英二が考えていた企画で、誰もが知っている物語を大胆に改変。
地球に墜落した宇宙船に乗っていたかぐや姫を満月の夜に仲間の宇宙人が迎えに来る…というストーリーになっています。
中井貴一演じる大伴の大納言がかぐや姫に請われて“竜の首の玉”を探しに行くシーンでは巨大な海竜も登場。
“特撮の東宝”らしい映画と言えるでしょう。

かぐや姫=宇宙人説は羽衣伝説の天女のそれと並んで良く言われる異説です。
この映画のオリジナルではありませんが、こういういかにも伝奇SF的なストーリーは個人的に大好きなので期待して見始めたのですが…。

まずガッカリしたのはセリフが安っぽくてセンスがないことです。
市川監督に菊島隆三など4人で書いた脚本とは思えないほど。
セットや衣装などに金を掛けているのが分かるだけに、無駄に豪華な学芸会に思えてきます。
それを三船敏郎や若尾文子、岸田今日子、石坂浩二らが真面目に演じているので、物凄く不思議な気分になってきます。
クライマックス前、唐突に『満月の夜が来た』というテロップが堂々と出た時にはズッコケてしまいました。

それでも肝心の特撮が面白ければ満足できたのですが、これがかなり微妙なのです。
宇宙船が迎えに来るシーンはどう見ても「未知との遭遇」
一応、蓮の花をイメージしたものになってはいますが、パクリと言われても仕方がないデザインでしょう。
しかも、「未知との遭遇」から10年後の作品なのにスケールも迫力も負けているという…。

自分の評価は★★の凡作。
まるで「未知との遭遇」+「E.T.」の劣化コピーを見ている気分になる作品。
色んなところでトホホ感が漂う残念な仕上がりでした。

○本日のオマケ
ピーター・セテラが歌った主題歌の「Stay With Me」です。

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