chapter2429:007/オクトパシー

画像ザ・ロードショー(旧・月曜ロードショー)、1988年7~9月分の放映リスト。
(再)は再放送です。

7月5日「007/サンダーボール作戦(再)」(1965)
 監督:テレンス・ヤング、出演:ショーン・コネリー
7月12日「トワイライトゾーン 超次元の体験(再)」(1983)
 監督:ジョン・ランディス、スティーヴン・スピルバーグ、ジョー・ダンテ、ジョージ・ミラー、出演:ヴィク・モロー
7月19日「新・喜びも悲しみも幾歳月」(1986)
 監督:木下恵介、出演:加藤剛
8月9日「ポリスアカデミー3 全員再訓練!」(1986)
 監督:ジェリー・パリス、出演:スティーヴ・グッテンバーグ
8月16日「幽幻道士 キョンシーズ2」(1987)
 監督:ワン・ツ・チン、出演:キン・トー
8月23日「ウォー・ゲーム(再)」(1983)
 監督:ジョン・バダム、出演:マシュー・ブロデリック
8月30日「新・桃太郎」(1987)
 監督:チン・チュンリャン、チャオ・チュンシン、出演:リン・シャオロウ
9月6日「007/オクトパシー」(1983)
 監督:ジョン・グレン、出演:ロジャー・ムーア
9月13日「ファースト・ミッション」(1985)
 監督:サモ・ハン・キンポー、出演:ジャッキー・チェン
9月27日「炎の少女チャーリー」(1984)
 監督:マーク・L・レスター、出演:ドリュー・バリモア

DVD化されているのは「007/サンダーボール作戦」「トワイライトゾーン 超次元の体験」「新・喜びも悲しみも幾歳月」「ポリスアカデミー3 全員再訓練!」「幽幻道士 キョンシーズ2」「ウォー・ゲーム」「007/オクトパシー」「ファースト・ミッション」の8本。
8月の4作品は“夏休みスペシャル企画”という特集でした。
番組名が「ザ・ロードショー」だったのは9月までで、10月からは「火曜ロードショー」に変更されます。


007/オクトパシー(1983)
OCTOPUSSY
監督:ジョン・グレン
出演:ロジャー・ムーア、モード・アダムス、ルイ・ジュールダン


サーカス団のピエロとして東ベルリンに潜入していたイギリスのエージェント009(アンディ・ブラッドフォード)が殺されます。
彼が死ぬ間際に西ベルリンのイギリス大使館へ届けたのは“ファベルジュの卵”と呼ばれるロシア帝国時代の宝石でした。
ところが、それは良く出来た模造品。
本物がサザビーズのオークションに掛けられるため、M(ロバート・ブラウン)の指令を受けたジェームズ・ボンド(ムーア)が参加することになります。
オークションでは売り専門の宝石商カマル・カーン(ジュールダン)が落札しようとするので、不審に思ったボンドは競るふりをして偽物とすり替えておきます。
そうと知らずに競り落としたカーンはすぐにインドへ発ちます。
後を追ってインドへ飛んだボンドは現地のエージェント、ヴィジェイ(ヴィジェイ・アムリタラ)の協力でカーンと接触。
カジノのバックギャモンでイカサマをしていた彼と勝負して負かすのですが…。

前作「ユア・アイズ・オンリー」の2年後に公開されたシリーズ第13作。
イアン・フレミングが書いた短編集「オクトパシー」に収録されている同名の短編が原作ですが、例によってストーリーはほぼ映画のオリジナルです。

今作から亡くなったバーナード・リーに代わってロバート・ブラウンが二代目Mを演じています。
また、モード・アダムスが「黄金銃を持つ男」に続いて2度目のボンドガールに。
端役のボンドガールは別ですが、メインのボンドガールとして2作以上に出演した女優は今のところ彼女だけです。

「ユア・アイズ・オンリー」で原点回帰をしたシリーズですが、今作では再び以前のコミカル路線に戻っています。
小型ジェット機アクロスターが登場するアバンタイトル部分は見せてくれますし、続くオークションのシーンも007らしくて悪くありません。
ところが、インドで繰り広げられる三輪タクシーを使ったチェイス・シーンでズッコケてしまいました。

蛇使いの笛のメロディが「ボンドのテーマ」になるという程度の“お遊び”なら笑えますが、本来ならハラハラするアクション・シーンまでギャグにするのはシラケるだけ。
プロのテニスプレイヤーだったヴィジェイ・アムリタラにラケットを武器として使わせたり、Qがボンドと共に現場へ出張ってきたりするのは“やり過ぎ”でしょう。
それでなくとも年齢のせいでムーアのアクション・シーンは見ていても厳しいのですから…。

自分の評価は★★の凡作。
ルイ・ジュールダンが演じた悪役のカマル・カーンも迫力不足です。
さんざん映画の中盤でモード・アダムスのオクトパシーよりも格下のように思わせているので、小物にしか見えないのがもったいない。
どうせなら、スティーヴン・バーコフのソ連の将軍をラスボスにした方が盛り上がった気がします。

せっかく女性だけで編成されたオクトパシー軍団もアクション・シーンは緩くてガッカリ。
冒頭シーンとクライマックスのセスナ機のスタントぐらいしか見せ場はありませんでした。
公開時はショーン・コネリーがボンド役に復帰した「ネバーセイ・ネバーアゲイン」と競作のようになりましたが、本家が気の抜けたセルフ・パロディのようになったのは残念です。

○本日のオマケ
リタ・クーリッジが歌った主題歌「All Time High」です。
「オクトパシー」という変な単語は使いにくかったようで、歌詞の中にもタイトルが出てこないシリーズでも珍しいケースになりました。

この記事へのコメント

かわうそ
2013年07月08日 08:26
これ、試写会で見たきりですがアヴァンタイトルとラストの船(でしたっけ?)しか覚えてません(笑)

モード・アダムスの熟女な色気は当時中学生だった私にはおばさんにしか見えず、ルイ・ジュールダンは小物の詐欺師にしか見えず(嫌いな俳優ではありません)、つまらんな~と思いました。

オクトパシーが公開された夏は「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」、「スーパーマン3」そして「オクトパシー」がしのぎを削った夏でした。
試写会で「007」はダメと思ったもののそれ以上にダメだったのが「スーパーマン3」で驚いた記憶は鮮明です(笑)
タラララ
2013年07月08日 11:30
ラストは小型機の上でのアクションですね。
これはスタントマンに敬意を表したいシーンでした。

ルイ・ジュールダンの使い方は勿体ないと思います。
悪役としてはスティーヴン・バーコフに喰われていましたし…。

>それ以上にダメだったのが「スーパーマン3」で
旧のスーパーマンは2作目までしか見ていませんが、正解だったようです (^^;;
個人的にスーパーマンよりバットマン派ですが新作は劇場で見る予定。
ネクラなヒーローには食傷気味なので、カラッと明るいスーパーマンに期待しています。