chapter2418:Wの悲劇(1984)

画像ザ・ロードショー(旧・月曜ロードショー)、1988年4~6月分の放映リスト。
〈 〉内は放送時のタイトル、(再)は再放送です。

4月5日「ゴリラ」(1986)
 監督:ジョン・アーヴィン、出演:アーノルド・シュワルツェネッガー
4月12日「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎行進曲」(1987)
 監督:那須博之、出演:仲村トオル
4月19日「二代目はクリスチャン(再)」(1985)
 監督:井筒和幸、出演:志穂美悦子
4月26日「少林寺木人拳(再)」(1977)
 監督:チェン・チー・ホワ、出演:ジャッキー・チェン
5月3日「ロッキー3(再)」(1982)
 監督:シルヴェスター・スタローン、出演:シルヴェスター・スタローン
5月10日「探偵物語(再)」(1983)
 監督:根岸吉太郎、出演:薬師丸ひろ子
5月17日「ドラゴンキョンシー〈再来!キョンシーズ〉」(1986)
 監督:ウー・コクハウ、出演:ポーリン・ウォン
5月24日「時をかける少女(再)」(1983)
 監督:大林宣彦、出演:原田知世
5月31日「ビューティフル・ピープル ゆかいな仲間(再)」(1974)
 監督:ジャミー・ユイス、ナレーション:渥美清
6月7日「ドーバー海峡殺人事件」(1984)
 監督:デズモンド・デイヴィス、出演:ドナルド・サザーランド
6月14日「Wの悲劇(再)」(1984)
 監督:澤井信一郎、出演:薬師丸ひろ子
6月21日「自由な女神たち」(1987)
 監督:久世光彦、出演:松坂慶子

DVD化されているのは「ゴリラ」「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎行進曲」「二代目はクリスチャン」「少林寺木人拳」「ロッキー3」「探偵物語」「時をかける少女」「Wの悲劇」の8本です。

5月31日の「ビューティフル・ピープル ゆかいな仲間」の解説を最後に荻昌弘さんが降板され、その後はしばらく解説者なしで放送されています。
その荻さんが亡くなられたのは約1ヶ月後の7月2日でした。


Wの悲劇(1984)
監督:澤井信一郎
出演:薬師丸ひろ子、世良公則、三田佳子


20歳の三田静香(薬師丸)は劇団“海”の研修生。
先輩劇団員の五代淳(三田村邦彦)とベッドを共にしたのも『芸の幅を広げたい』という思いからでした。
朝帰りとなったその日、静香は元・役者の青年、森口昭夫(世良)と知り合います。
半ばストーカーのように一方的に接してくる昭夫を迷惑がっていた静香も、やがて打ち解けるようになります。
そんなある日、劇団の次回公演「Wの悲劇」の和辻摩子役を劇団内のオーディションで決めることが発表されます。
主役は羽鳥翔(三田)ですが、和辻摩子はヒロインとも言える重要な役です。
特訓をしてオーディションに臨んだ静香ですが、役を獲得したのは同期の菊地かおり(高木美保)。
静香は次点ながらも、もらえたのはセリフが一言だけで劇の冒頭に退場してしまう端役でした。
落ち込んで帰宅した彼女を迎えたのは花束を持った昭夫。
彼に八つ当たりした静香ですが、一緒に飲みに行った後、昭夫のアパートで一晩を過ごすことに。
やがて昭夫からプロポーズされた静香は、女優を続けるべきか迷いながらも「Wの悲劇」が初演される大阪へ向かうのですが…。

夏樹静子の同名小説を薬師丸ひろ子主演で映画化した角川映画。
原作は未読ですが、夏樹静子の作品なので勝手に『ミステリー映画だろう』と思い込んでいました。
エラリー・クイーンの代表作を思わせる「Wの悲劇」というタイトルですしね。
ところが見てみると全然違っていたのでビックリです (^^;;

劇中で演じられる「Wの悲劇」という舞台劇はミステリーっぽいのですが、映画自体のストーリーはミステリーとかけ離れています。
鑑賞後にネットで調べてみたら、どうやら原作は舞台劇の内容として使われていて、それ以外は映画のオリジナルなのだとか。
ちなみに映画に演出家役で出演している蜷川幸雄が、劇中の舞台シーンも実際に演出しているそうです。

と言うことで、これは薬師丸ひろ子の青春映画です。
主人公が女優志望の劇団研修生という点は珍しいですが、ストーリー自体はありふれたもの。
澤井監督の演出もイマイチ意図が伝わってこず、個人的にはピンとこないものでした。

それでも自分の評価は★★★。
何より薬師丸ひろ子の演技が素晴らしいのです。
劇中劇の舞台シーンでの舞台用の演技と、それ以外のシーンでの映画用の演技をちゃんと使い分けているのはお見事。
この時の彼女は役柄と同じ20歳だったようですが、最近の若手女優と比べると明らかに上手いです。

三田佳子を始めとして清水紘治、南美江と舞台も出来る役者が出ているので、カメラワークに不満は残りますが、劇中劇のシーンも見応えがあります。
これがデビュー作になる高木美保も良いですね。

本作が角川時代の薬師丸ひろ子の代表作と言われることにも納得。
彼女のファンでなくとも楽しめる作品に仕上がっていると思います。

○本日のオマケ
薬師丸ひろ子が歌った主題歌の「Woman “Wの悲劇”より」です。
かなりヒットしたそうですが全く記憶にありません (^^;;

この記事へのコメント