chapter2417:ロング・ライダーズ

画像日曜洋画劇場、1988年1~3月分の放映リスト。
〈 〉内は放送時のタイトル、(再)は再放送です。

1月3日「スーパーマンIII 電子の要塞(再)」(1983)
 監督:リチャード・レスター、出演:クリストファー・リーヴ
1月10日「バンデットQ」(1981)
 監督:テリー・ギリアム、出演:クレイグ・ワーノック
1月17日「反撃〈真夜中の処刑ゲーム〉」(1982)
 監督:ポール・ドノヴァン、マウラ・オコンネル、出演:トム・ナディーニ
1月24日「女と男の名誉」(1985)
 監督:ジョン・ヒューストン、出演:ジャック・ニコルソン
1月31日「ダーティハリー(再)」(1971)
 監督:ドン・シーゲル、出演:クリント・イーストウッド
2月7日「ナインハーフ」(1986)
 監督:エイドリアン・ライン、出演:ミッキー・ローク
2月14日「ガバリン」(1986)
 監督:スティーヴ・マイナー、出演:ウィリアム・カット
2月21日「ロング・ライダーズ」(1980)
 監督:ウォルター・ヒル、出演:デヴィッド・キャラダイン
2月28日「裏窓(再)」(1954)
 監督:アルフレッド・ヒッチコック、出演:ジェームズ・スチュワート
3月6日「人間の約束」(1986)
 監督:吉田喜重、出演:三國連太郎
3月13日「0086笑いの番号」(1980)
 監督:クライヴ・ドナー、出演:ドン・アダムス
3月20日「キャノンボール2(再)」(1983
 監督:ハル・ニーダム、出演:バート・レイノルズ
3月27日「特攻野郎Aチーム/地獄島からの大脱出」(1986)
 監督:トニー・モルデンテ、出演:ジョージ・ペパード

DVD化されているのは「スーパーマンIII 電子の要塞」「バンデットQ」「女と男の名誉」「ダーティハリー」「ナインハーフ」「ガバリン」「ロング・ライダーズ」「裏窓」「人間の約束」「キャノンボール2」「特攻野郎Aチーム/地獄島からの大脱出」の11本です。


ロング・ライダーズ(1980)
THE LONG RIDERS
監督:ウォルター・ヒル
出演:デヴィッド・キャラダイン、キース・キャラダイン、ロバート・キャラダイン


南北戦争が終わった頃、ジェシー・ジェームズ(ジェームズ・キーチ)をリーダーとする“ジェームズ・ヤンガー・ギャング”はミズーリ州一帯を荒らし回っていました。
一味はジェシーの兄フランク・ジェームズ(ステイシー・キーチ)とコール(デヴィッド・キャラダイン)、ジム(キース・キャラダイン)、ボブ(ロバート・キャラダイン)のヤンガー兄弟にクレル(ランディ・クエイド)、エド(デニス・クエイド)のミラー兄弟を加えた7人組。
ある日、銀行を襲撃した時にエド・ミラーが不用意に発砲したため、ジェシーは彼を一味から追放することにします。
明らかなミスだったため、兄のクレル・ミラーもこの処分に反対しませんでした。
その後、列車強盗をしたことでジェームズ・ヤンガー・ギャングはピンカートン探偵社から追われることになります。
ピンカートン探偵社のリクスリー(ジェームズ・ホイットモアJr.)はジェームズ兄弟とヤンガー兄弟の実家へ部下を向かわせます。
ところが、部下たちは一味と無関係なヤンガー家の18歳の従弟を誤って射殺。
さらに手違いでジェームズ兄弟の15歳の末弟も爆死させてしまい、ジェームズ・ヤンガー・ギャングに対する同情が集まってしまうのですが…。

西部開拓時代のアウトロー、“ジェームズ・ヤンガー・ギャング”をウォルター・ヒル監督が映画化した西部劇。
サイレント時代から現在に至るまで何度も映画化されている題材なので、西部劇好きでなくともジェシー・ジェームズという名前は聞いたことがある方も多いはず。
最近では「ジェシー・ジェームズの暗殺」でブラッド・ピットが演じていました。
ただし、この映画はギャングのメンバーそれぞれにスポットを当てているのでジェシーが主人公ではありません。
どちらかと言えば、クレジットもトップにされているデヴィッド・キャラダイン演じるコール・ヤンガーが主人公に近い感じでしょうか。

本作の特長は実在したジェームズ、ヤンガー、ミラーの3兄弟を演じる役者もキーチ、キャラダイン、クエイドという3兄弟だというところです。
本物の兄弟が兄弟の役を演じている、こういうケースも珍しいのではないでしょうか。
当然ながらリアリティという点では申し分ありません (^^;;
ただ、ジェームズ・ヤンガー・ギャングについての説明が劇中で一切されていないので、西部劇ファン以外だと誰が誰なのか分かりにくい気もします。

もう1つの特長は西部劇でお馴染みの風景である荒野や砂漠が出てこないことです。
緑豊かなシーンが多く、風景だけを見ていると西部劇とは思えません。
内容的にはかなり殺伐とした作品ですが、あまりそう感じないのも風景のお陰でしょう。

自分の評価は★★★★のお薦め。
銀行強盗や列車強盗に銃撃シーンなど西部劇の定番要素は盛り沢山。
特にサム・ペキンパーを敬愛するヒル監督らしい、スローモーションを多用したクライマックスの銃撃戦は圧巻です。
それでいてコッポラやチミノを思わせるようなダンス・シーンも印象的で、どことなく詩情を感じる作品に仕上がっています。
伝統的なアメリカ音楽を知り尽くしたライ・クーダーの音楽も大いに貢献していると言えるでしょう。

○本日のオマケ
そのライ・クーダーによるテーマ曲です。

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