chapter2374:ローヤル・フラッシュ

画像ローヤル・フラッシュ(1975)
ROYAL FLASH
監督:リチャード・レスター
出演:マルコム・マクダウェル、アラン・ベイツ、フロリンダ・ボルカン


19世紀半ば、ハリー・フラッシュマン大尉(マクダウェル)はアフガン戦争の英雄としてイギリスへ帰国します。
しかし、戦争の功績は偶然に助けられただけで、本当は女好きで卑怯な小心者でしかありません。
ある夜、ハリーのいた売春クラブが警察の手入れを受けます。
警察に追われて彼が逃げ込んだのはドイツの政治家ビスマルク(オリヴァー・リード)の馬車でした。
ビスマルクはハリーを警察に突きだそうとしますが、一緒にいた女優のローラ・モンテス(ボルカン)に助けられます。
以来ハリーはローラの情夫となりますが、彼女は他の女優と決闘騒ぎを起こして国外追放に。
5年後、ハリーにバイエルン王国から招待状が届きます。
ローラはイギリスを追放された後にヨーロッパ各地を放浪し、現在はバイエルン王の愛人となっていたのです。
ハリーは喜んでバイエルンへ向かいますが、それはビスマルクの仕掛けた罠でした…。

ジョージ・マクドナルド・フレイザーの小説をリチャード・レスター監督が映画化した剣劇コメディ。
原作の「フラッシュマン」シリーズはイギリスで12作も発表された人気小説なのだとか。
レスター監督の「三銃士」「四銃士」の脚本も書いているフレイザーなので本作も原作者自身が脚色しています。

明らかにヒットした「三銃士」と「四銃士」の路線を狙って作られた作品でしょう。
こちらも主役のマルコム・マクダウェル以下、アラン・ベイツ、オリヴァー・リード、フロリンダ・ボルカン、ブリット・エクランドと豪華な出演者。
ライオネル・ジェフリーズやジョス・アックランドという渋い脇役に混じって無名時代のボブ・ホスキンスも出ています。

ビスマルクやローラ・モンテスなど実在の人物も登場しますが、ストーリーは完全なフィクション。
イギリス人のフラッシュマン大尉がドイツで陰謀に巻き込まれて…というお話しです。

この主人公のフラッシュマン大尉は“ヒーロー”とは正反対のキャラクターとして描かれます。
剣の腕だけは確かですが、正義感や義侠心などは一切持ち合わせていない臆病者。
演じているのがマルコム・マクダウェルですから、これはなかなか嵌まっています。

ただし、映画の前半はこのキャラクターを観客に周知させるために使われているので、ストーリーが動き出すのは後半になってから。
そのため、あまり笑えないドタバタを見せられる前半で自分は退屈してしまいました。
後半になるとそれなりにチャンバラ・シーンも増えるのですが、やはりギャグは不発気味ですね。
前半でノリきれなかった分だけ、最後まで楽しみどころが見つからず残念な1本でした。
自分の評価は★★の凡作です。

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