chapter2329:大逆転(1983)

画像金曜ロードショー、1986年7~9月分の放映リスト。
(再)は再放送です。

7月4日「テラ戦士ΨBOY」(1985)
 監督:石山昭信、出演:菊池桃子
7月11日「暴走列車 大惨事への豪雪山脈急勾配(再)」(1973)
 監督:デヴィッド・ローウェル・リッチ、出演:ベン・ジョンソン
7月18日「大逆転」(1983)
 監督:ジョン・ランディス、出演:ダン・エイクロイド
7月25日「風の谷のナウシカ」(1984)
 監督:宮崎駿、声の出演:島本須美
8月1日「象物語(再)」(1980)
 監督:蔵原惟二、日野成道、ナレーション:岡田英次
8月8日「チャイナ・シンドローム(再)」(1979)
 監督:ジェームズ・ブリッジス、出演:ジェーン・フォンダ
8月15日「刑事コロンボ/黒のエチュード(再)」(1972)
 監督:ニコラス・コラサント、出演:ピーター・フォーク
8月29日「お嫁にゆきます」(1978)
 監督:西河克己、出演:森昌子
9月5日「刑事コロンボ/魔術師の幻想(再)」(1976)
 監督:ハーヴェイ・ハート、出演:ピーター・フォーク
9月12日「刑事コロンボ/さらば提督(再)」(1976)
 監督:パトリック・マクグーハン、出演:ピーター・フォーク
9月19日「48時間(再)」(1982)
 監督:ウォルター・ヒル、出演:ニック・ノルティ
9月26日「超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ」(1984)
 監督:ドナルド・P・ベリサリオ、出演:ジャン・マイケル・ヴィンセント

DVD化されているのは「テラ戦士ΨBOY」「大逆転」「風の谷のナウシカ」「チャイナ・シンドローム」「刑事コロンボ/黒のエチュード」「刑事コロンボ/魔術師の幻想」「刑事コロンボ/さらば提督」「48時間」「超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ」の9本。
「超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ」はテレビ・シリーズのパイロット版だったようです。


大逆転(1983)
TRADING PLACES
監督:ジョン・ランディス
出演:ダン・エイクロイド、エディ・マーフィ、ラルフ・ベラミー


フィラデルフィアに住むルイス・ウィンソープ3世(エイクロイド)は商品取引会社デューク社の若き重役。
会社を設立した会長のランドルフ(ベラミー)とモティマー(ドン・アメチー)のデューク兄弟の覚えもよく、自宅の雑用は執事のコールマン(デンホルム・エリオット)がこなし、恋人ペネロープ(クリスティーン・ホルビー)との仲も順調で何不自由ない生活を送っています。
クリスマスが近づいたある日、ルイスは会員制の社交クラブから出た時にホームレスのビリー・ヴァレンタイン(マーフィ)とぶつかってしまいます。
出会い頭のアクシデントだったのですがルイスが強盗だと騒ぎ立てたため、クラブ内へ逃げ込んだビリーは警官に逮捕されることに。
その様子を見ていたデューク兄弟は1つの実験を思いつきます。
兄弟が日頃から争っていた『人間は生まれついての素質と育った環境のどちらの因子によって出世するのか』を確かめるため、ルイスとビリーの立場を入れ替えてみようというものでした。
早速、デューク兄弟は留置されていたビリーに保釈金を払うと、彼にルイスが住んでいる家を与えて会社の重役に迎えます。
一方のルイスは兄弟の陰謀で窃盗犯と麻薬所持の濡れ衣を着せられて留置所へ入れられてしまうのですが…。

「ブルース・ブラザース」のジョン・ランディス監督によるコメディ。
主役はアメリカのテレビ・バラエティ「サタデー・ナイト・ライブ」出身のダン・エイクロイドとエディ・マーフィですが、マーフィが「ビバリーヒルズ・コップ」でブレイクする前なのでクレジット順はエイクロイドが先になっていました。
脇を固めているのはラルフ・ベラミーとドン・アメチーのベテラン2人にイギリスの名優デンホルム・エリオットやジェイミー・リー・カーティス。
フランク・オズ、ジェームズ・ベルーシにミュージシャンのボー・ディドリーらもチョイ役で登場します。

原題の「TRADING PLACES」は商品取引所とルイスとビリーの立場を入れ替えるという2つの意味を持たせているのでしょう。
ちなみに自分がこの映画を20数年前に初めて見た時は、“空売り”という言葉も知らなかったので『買ってもいないのにどうやって売るんだ?』と不思議に思いながらクライマックスのシーンを見ていました。
今でこそネットで気軽に数千円から株や為替、先物取引などが出来ますが、当時の日本でそれらは金持ちにしか縁がなかったからです (^^;;

さて、久しぶりに見直してみて感じたのが、ランディス監督の“見せ方”が上手いことです。
例えば、最初に執事がいてリムジンに乗っているルイスの豪華な暮らしを見せておいてから、次に彼以上の金持ちであるデューク兄弟の暮らしを見せているところ。
観客に“上には上がいる”と思わせることで、ルイスとデューク兄弟の力関係を示しています。
また、執事が主人のルイスをどう思っているかや、ジェイミー・リー・カーティス演じる娼婦の性格なども、さり気ないカットで表現したりしています。

差別的なネタや格差社会に対するシニカルな笑いを含んでいても厭味に思えないのはランディス監督だからでしょう。
エイクロイドとマーフィという芸達者な2人に寄るところは大きいですが、ランディス監督らしいコメディの佳作。
自分の評価は★★★です。

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