chapter2188:007/ダイヤモンドは永遠に

画像007/ダイヤモンドは永遠に(1971)
DIAMONDS ARE FOREVER
監督:ガイ・ハミルトン
出演:ショーン・コネリー、ジル・セント・ジョン、チャールズ・グレイ


遂にジェームズ・ボンド(コネリー)はスペクターのボス、宿敵ブロフェルド(グレイ)を倒します。
ボンドがM(バーナード・リー)から受けた次の任務はダイヤモンド密輸事件の調査でした。
運び屋のフランクス(ジョー・ロビンソン)をMI6が足止めする間にボンドは彼に成りすましてオランダへ。
密輸団の一員ティファニー(セント・ジョン)と接触します。
ところが、その夜に本物のフランクスが逃亡したという連絡を受けます。
ティファニーのアパート前で張り込んでいたボンドは格闘の末にフランクスの口封じに成功します。
自分が持っていた身分証をフランクスのポケットへ入れておき、ボンドが死んだように思わせるのでした。
ティファニーはボンドの死体にダイヤモンドを隠して密輸する方法を提案。
2人でロサンゼルスまで飛ぶのですが…。

「ドクター・ノオ」から始まった007シリーズの第7作。
前作「女王陛下の007」が興行的に失敗したこともあり、ボンド役に「007は二度死ぬ」以来となるショーン・コネリーが復帰しています。
彼の再登板もあって本作は世界中で大ヒットしますが、1作だけの出演という条件だったため、次作からはロジャー・ムーアが3代目ボンドを演じることになります。

コネリーの復帰ということもあってか、原点回帰を目指したような雰囲気が感じられる作品です。
狭いエレベーター内での格闘や、ボンドが機転を利かせて手近な物を武器として使うシーンがそう。
ロック・クライミングのようにワイヤー・ロープを使ってビルの最上階へ侵入するシーンも登場します。
大仕掛けの秘密兵器も出てきませんし、肉体派ボンドの復活は嬉しいのですが、いかんせん肝心のコネリーに昔ほどのキレがないのが残念です。

最大の見せ場は夜のラスベガスで撮影されたカーチェイス・シーンでしょう。
広い道路を逃げるのではなく、市街地や駐車場などの狭さを有効に使ったチェイスはスリリングです。
極めつけは車が通れない狭い路地に追い詰められたボンドが、片輪走行で脱出するカースタント・シーン。
このシーン、初めて劇場で見た時は本当に驚きました。

ただし、このシーンは路地に入る時は右タイヤで走行していたのに出てきた時はなぜか左タイヤ (^^;;
運転席を映して回転するショットを挿入することで無理やり辻褄を合わせていますが、ちょっと考えられないミスですね。
このシーンが象徴するように本作は全体的にかなりいい加減な作りになっています。

自分の評価は★★の凡作。
『あれ?こんなに詰まらなかったっけ』というのが久しぶりに見直しての感想。
開発した秘密兵器(?)を使ってQがスロットマシンでジャックポットを連発したり、マネーペニーの出演シーンがいつものオフィスではなかったりで、楽しめるユーモラスな場面もありますが、全般的に笑いに走りすぎた気がします。
月面走行車とサンドバギーのチェイスもユニークですが、面白いかと言われるとちょっと疑問。

チャールズ・グレイのブロフェルドは歴代のドナルド・プレザンスやテリー・サバラスに比べると小物にしか見えません。
ティファニー役のジル・セント・ジョンもイマイチで、途中で退場するラナ・ウッドの方がボンドガールっぽいような…。
ちなみに彼女はナタリー・ウッドの妹さんだそうです。

○本日のオマケ
シャーリー・バッシーが歌うテーマ曲「Diamonds Are Forever」
これもシリーズを代表する名曲ですね。

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