chapter2154:ダーティハリー2

画像月曜ロードショー、1983年4~6月分の放映リスト。
〈 〉内は放送時のタイトル、(再)は再放送です。

4月4日「刑事コロンボ/殺人処方箋」(1967)
 監督:リチャード・アーヴィング、出演:ピーター・フォーク
4月11日「悪霊島」(1981)
 監督:篠田正浩、出演:鹿賀丈史
4月18日「化石の荒野」(1982)
 監督:長谷部安春、出演:渡瀬恒彦
5月2日「ねらわれた学園」(1981)
 監督:大林宣彦、出演:薬師丸ひろ子
5月9日「ダーティハリー2」(1973)
 監督:テッド・ポスト、出演:クリント・イーストウッド
5月16日「007/私を愛したスパイ」(1977)
 監督:ルイス・ギルバート、出演:ロジャー・ムーア
5月23日「バトル・スカイファイター 隠された大金をめぐるジェットヘリの大追撃〈戦うヘリコプター 地獄のアクション・フライト〉」(1982)
 監督:ウィリアム・A・グレアム、出演:ラリー・ハグマン
5月30日「コンクリート・ジャングル」(1982)
 監督:トム・デ・シモーネ、出演:ジル・セント・ジョン
6月6日「拳精(再)」(1978)
 監督:ロー・ウェイ、出演:ジャッキー・チェン
6月13日「フライングハイ」(1980)
 監督:ジム・エイブラハムズ、デヴィッド・ザッカー、ジェリー・ザッカー、出演:ロバート・ヘイズ
6月20日「マイ・ロード」(1980)
 監督:キクオ・カワサキ、出演:武田鉄矢
6月27日「ドラゴンを消せ!」(1973)
 監督:ヘンリー・レヴィン、デヴィッド・ローウェル・リッチ、出演:フレッド・ウィリアムソン

DVD化されているのは「刑事コロンボ/殺人処方箋」「悪霊島」「化石の荒野」「ねらわれた学園」「ダーティハリー2」「007/私を愛したスパイ」「拳精」「フライングハイ」の8本です。


ダーティハリー2(1973)
MAGNUM FORCE
監督:テッド・ポスト
出演:クリント・イーストウッド、ハル・ホルブルック、ミッチェル・ライアン


サンフランシスコで証拠不十分により無罪判決が出たばかりの犯罪者リッカが殺される事件が発生。
偶々、近くにいたハリー・キャラハン刑事(イーストウッド)も相棒のスミス刑事(フェルトン・ペリー)と殺害現場へ駆けつけます。
しかし、ハリーの姿を見つけた上司のブリッグス警部補(ホルブルック)は本件に首を突っ込むなと警告。
ブリッグス警部補の判断でハリーは殺人課から外されていたのです。
ある夜、射撃訓練場へ向かったハリーは駐車場で昔馴染みの警官チャーリー(ライアン)と再会。
リッカを殺害した犯人を擁護するような発言をしたため、ハリーは彼の犯行ではないかと疑います。
射撃場では4人の若い白バイ警官が練習していました。
その4人、デイヴィス(デヴィッド・ソウル)、スウィート(ティム・マシスン)、アストラシャン(キップ・ニーヴン)、グライムズ(ロバート・ユーリック)たちがいずれ劣らぬ射撃の名手だとハリーは知ります。
数日後、またしても法の目をかいくぐっていた大物犯罪者が自宅のプールで居合わせた客と共にマシンガンで殺害される事件が起きるのですが…。

大ヒットした「ダーティハリー」の2年後に作られた続編。
監督はテッド・ポストに交替していますが、監督経験のあるクリント・イーストウッド自らが演出したシーンもあったようですね。
脚本はジョン・ミリアスとマイケル・チミノですが、ミリアスはノンクレジットながら前作でも脚本を担当していました。
一方のチミノは翌年にイーストウッド主演の「サンダーボルト」で監督デビューすることになります。

役者では前作でハリーのパートナーを務めたジョン・ミッチャムが同じディジョージオ刑事役で再登場。
彼は次作の「ダーティハリー3」にも出演していて、シリーズに欠かせない脇役になりました。
また、前作でハリーに撃たれそうになった銀行強盗を演じていたアルバート・ポップウェルが、今作ではポン引きの役で出ています。
この人も役柄を変えて4作目まで出演することになるシリーズの常連です。
1作目でハリーの相棒だったチコについてもセリフで触れていたり、今作でも飯を食べようとしたハリーが事件に巻き込まれるなど、シリーズのファンなら思わずニヤニヤする仕掛けが用意されています。

さて、自分はこの映画を劇場で見ています。
かつて千日前にあった千日会館という二番館(三番館かな?)で、封切から1~2年遅れの話題作を上映していました。
前作は未見だったので、いきなり続編から見てしまったのですが、ハリー・キャラハンというキャラクターが強烈な印象を残したことを思い出します。
今回は山田さんの吹替が収録されているブルーレイでの鑑賞です。

ネタバレになるので詳しくは書きませんが、今作でハリーが対決するのは法律で裁けない犯罪者を次々と抹殺する「必殺仕事人」のような集団です。
ハリーは1作目で法律をすり抜けた犯人の“サソリ”を処刑しているので、本作の仕事人集団に賛同するかと思いきや、完全に否定するのが面白いところ。
前作でハリーは警察を辞めるつもりでサソリを追い詰めています。
周囲に引き留められたのか今作ではそのまま刑事を続けていますが、殺人課の所属でなかったのは恐らくサソリの件のペナルティでしょう。
ハリーは進退を賭けて犯人を処刑したのですが、こちらの仕事人集団は権力の陰に隠れて処刑するのが大きな違い。
決してハリーは権力を笠に着る暴力刑事でも、思慮の足りない短絡的な刑事でもないことが分かります。

シリーズで唯一、2時間を超える作品ですが、70年代アクション映画でお約束のカーチェイス・シーンもあったりで退屈しません。
女性から言い寄られたり、ハリーの1作目とは違った面を見せているのも楽しいですね。

自分の評価は★★★。
シリーズを確立させた秀作だと思いますが、個人的にどうしても気になるのがクライマックスです。
ハリーと仕事人集団の違いを際立たせるためにも、これはこれで良かったと思いますし、ラストのハリーのセリフも決まっています。
それでも、1作目のラストに比べると少々物足りなく思うことも確かです。

○本日のオマケ
ラロ・シフリンのテーマ曲とハリーのセリフがカッコいいオープニングです。

この記事へのコメント

kawauso
2012年07月01日 19:53
★3つ。そうですね。

ラストはバイクチェイスをやりたかったのでしょうね、製作者が。
射撃訓練で証拠を抑えたりするあたりなかなかでしたし、あそこでハリーが警官を撃つのは誤射ではないことが観客にわかる仕掛けになっているところもよかったと思います。

明らかに1作目でハリーに向けられた非難を受けて作られたことが感じられる作品で、シリーズでは2番目の出来とは思いますが1作目と比べるとどうしても辛い点数になってしまいますよね。

ブルーレイは山田康雄さんの吹き替え入りでしたか。
そりゃ買わなきゃだめだな・・・(^^;)
タラララ
2012年07月01日 21:23
★★★はちょっと辛めの点かも知れません (^^;;
シリーズでは2番目に面白い出来だと思うのですけど、原題が「MAGNUM FORCE」だというのを考えると、やっぱりクライマックスが物足りないです。

>そりゃ買わなきゃだめだな・・・(^^;)
まあ、好きな映画は何度も買い直してしまいますね。
自分もビデオ、DVD、コレクターズ・エディションのDVD、ブルーレイと買い直している映画があります。
まだ、LDを買ってないだけマシでしょうか。

でも、このブルーレイの画質はイマイチでした。
そのうちにレストアされたリマスター版ブルーレイが出るかも知れません (^^;;
ボーイング渡辺
2012年07月01日 23:07
ちっ ちっ 俺にとって 良い1日をつくらせてくれ
正義の元で仕事をする警官には頑張ってほしいものですが

私事で恐縮ですが本日 意味のない交通取り締まりで冤罪を受けました
ノルマ達成目的でやる取り締まりほど市民を馬鹿にしたものはなく 私はとても悲しく 1日をつらく過ごしました


私は今日の出来事で「笑う警官」の裏側を観てしまいました


閑話休題
デヴィッドソウルあの「スタスキー&ハッチ」
懐かしいな


今日は言わして下さいよ
部長 「あんたは糞だ」

あーすっきりした

タラララ
2012年07月02日 09:32
デヴィッド・ソウルはこの後すぐにスタハチでブレイクしましたね。
ロバート・ユーリックもロバート・B・パーカーのスペンサー役が人気になったようです。
って、自分は見たことがありませんけど (^^;;
ボーイング渡辺
2012年07月02日 12:18
デヴィッドソウルは歌が上手いオッサンでした
同級生の女の子がスクリーン誌の緑色のページを切り抜き透明セル下敷きにいれとったね~ (笑)

ラリーハグマン 上手い役者すね 荻さんはべた褒め「戦うヘリコプター」航空アクションでは名作ですよ
タラララ
2012年07月02日 20:29
>デヴィッドソウルは歌が上手いオッサンでした
ああ、そう言えば1曲ヒットしたような…。
“季節”がタイトルにつく曲でしたっけ。

「戦うヘリコプター」は名前すら知らない映画です (^^;;
ボーイング渡辺
2012年07月03日 12:29
似たような航空アクションで デビット逃亡者ジャンセン主演「爆発ジェットヘリ500!」っていう迷作もあります 映画のクラスはBですが 航空アクションは特Aをあげたいです(笑)
タラララ
2012年07月03日 13:09
ジャンセンの「爆発ジェットヘリ500!」はひょっとすると見ているかも知れません。
昔はこの手のテレビ・ムービー風の映画は昼間によく放送されていました。