chapter2145:太陽にかける橋 ペーパー・タイガー

画像太陽にかける橋 ペーパー・タイガー(1975)
PAPER TIGER
監督:ケン・アナキン
出演:デヴィッド・ニーヴン、三船敏郎、ハーディ・クリューガー


イギリス人教師で元・少佐のブラッドベリー(ニーヴン)が政情不安な東南アジアの某国にやって来ます。
数ヶ月後にイギリスへの赴任が決まっている某国の日本大使(三船)が、息子の弘一(安藤一人)に少しでもイギリスのことを学ばせようと彼を家庭教師に雇ったのです。
片足を引きずっているブラッドベリーは杖を手放せませんが、第二次大戦での負傷が原因だと大使に説明します。
その夜、大使館では某国の大臣を招いたパーティが開かれドイツのテレビ・レポーター、ミュラー(クリューガー)も出席していました。
パーティでブラッドベリーと会話したミュラーは、話に矛盾があることに気づき彼の素性を訝しみます。
直後に反政府勢力による大臣狙撃事件が発生。
ブラッドベリーは第二次大戦の勇者らしい活躍でゲリラの1人を捕まえます。
実は銃声に驚いたブラッドベリーが偶然に阻止したのですが、その様子を陰から見ていた弘一は彼を本物の英雄だと勘違い。
授業の合間に彼の大戦中の武勇伝を聞きたがるようになります。
数日後、ゲリラの女性リーダー、ターラ(アイリーン・ツー)は弘一を誘拐して獄中の同志を解放させる計画を実行。
ブラッドベリーも弘一と一緒に誘拐され、山中の小屋に監禁されてしまうのですが…。

デヴィッド・ニーヴン、三船敏郎、ハーディ・クリューガーという英日独の3大スターが共演したイギリス映画。
高美以子が三船の妻役で出演している他、ジェフ・コーリイやロナルド・フレイザーらのベテランが脇を固めています。
三船の秘書役はMika Kitagawaとクレジットされているので北川美佳(喜多川美佳)だと思いますが、自分は彼女の顔を知らないので定かではありません (^^;;

原題は“張り子の虎”という意味ですが、転じて“こけおどし”という意味もあるようです。
もちろん、これはニーヴンが演じるブラッドベリーのこと。
彼は虚言癖の持ち主で、大戦中は少佐で勲章をもらったこと、園遊会でエリザベス女王と会ったことなどを自慢しますが全て嘘。
片足を引きずっているのも小児麻痺に罹ったからで、従軍経験すらなかったのです。

しかし、ブラッドベリーの言葉を疑わない弘一は彼を英雄視します。
そんなブラッドベリーも弘一と一緒に誘拐されたことで、勇気を見せなければならなくなって…というストーリーでした。

ブラッドベリーのホラ話を再現したりする前半こそコミカルで楽しめます。
ところが、肝心の誘拐されてからの後半が面白くありません。
山道でのカーチェイス・シーンなどもありますが、本当にケン・アナキン監督かと思うほど盛り上がらないのです。

自分の評価は★★の凡作。
3大スターの共演作ですがクリューガーの出番が少なく、ほとんど見せ場がなかったのも残念。
息子の誘拐に動揺した心を落ち着かせるために三船が日本刀を振る…という西洋向けのサービス・シーンがあったのは笑えました (^^;;

○本日のオマケ
ロイ・バッド作曲のテーマ曲です。

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