chapter2092:女王陛下の007

画像月曜ロードショー、1982年4~6月分の放映リスト。
(再)は再放送です。

4月5日「007/黄金銃を持つ男」(1974)
 監督:ガイ・ハミルトン、出演:ロジャー・ムーア
4月12日「007/死ぬのは奴らだ(再)」(1973)
 監督:ガイ・ハミルトン、出演:ロジャー・ムーア
4月19日「女王陛下の007(再)」(1969)
 監督:ピーター・ハント、出演:ジョージ・レーゼンビー
4月26日「ふりむけば愛」(1978)
 監督:大林宣彦、出演:山口百恵
5月3日「ドッグ・ソルジャー」(1978)
 監督:カレル・ライス、出演:ニック・ノルティ
5月10日「吾輩は猫である」(1975)
 監督:市川崑、出演:仲代達矢
5月17日「天才悪魔フー・マンチュー」(1980)
 監督:ピアーズ・ハガード、出演:ピーター・セラーズ
5月24日「最前線物語」(1980)
 監督:サミュエル・フラー、出演:リー・マーヴィン
5月31日「キングコング」(1976)
 監督:ジョン・ギラーミン、出演:ジェフ・ブリッジス
6月7日「名探偵再登場」(1978)
 監督:ロバート・ムーア、出演:ピーター・フォーク
6月14日「オフサイド7」(1979)
 監督:ジョルジ・パン・コスマトス、出演:ロジャー・ムーア
6月21日「チャトズ・ランド(再)」(1972)
 監督:マイケル・ウィナー、出演:チャールズ・ブロンソン
6月28日「ロンメル軍団を叩け」(1970)
 監督:ヘンリー・ハサウェイ、出演:リチャード・バートン

DVD化されているのは「007/黄金銃を持つ男」「007/死ぬのは奴らだ」「女王陛下の007」「ふりむけば愛」「ドッグ・ソルジャー」「最前線物語」「キングコング」「名探偵再登場」「チャトズ・ランド」「ロンメル軍団を叩け」の10本です。


女王陛下の007(1969)
ON HER MAJESTY'S SECRET SERVICE
監督:ピーター・ハント
出演:ジョージ・レーゼンビー、ダイアナ・リグ、テリー・サヴァラス


ジェームズ・ボンド(レーゼンビー)は“ベッドラム作戦”のためブロフェルド(サヴァラス)の動向を探りにポルトガルへ来ていました。
そこで偶然、伯爵夫人トレーシー(リグ)が入水自殺しようとした現場を助けます。
彼女と一夜を共にし、翌日ホテルを出ようとしたボンドは武装した男たちに拉致されることに。
連れて行かれたのはスペクターと並ぶ犯罪組織“ユニオン・コルス”のボス、ドラコ(ガブリエル・フェルゼッティ)の屋敷でした。
ボンドが知らされたのは、トレーシーがドラコの1人娘だという事実。
彼女は夫の伯爵が死んで以来、自暴自棄になっていました。
そのトレーシーを立ち直らせるにはボンドのような男性が必要だと考えたドラコは交換条件を提示。
ボンドがトレーシーと結婚すれば100万ドルとブロフェルドの居場所を教えるというものでした。
その場は断ってロンドンへ戻ったボンドですがベッドラム作戦から外されため、ドラコの条件を飲むことにするのですが…。

「007は二度死ぬ」に続くシリーズ第6作。
前作で降板したショーン・コネリーに代わって、オーストラリア出身のジョージ・レーゼンビーが2代目ボンドに扮しています。
主役交代の影響か、今までとはちょっと違った作品に仕上げようという製作側の意図が感じられる内容です。

例えば、シリーズの特長だったボンド・カーなど秘密兵器が活躍しません。
アクション・シーンもまだ29歳と若かったレーゼンビーの生身のアクションが中心。
スピード感を出そうと早回しを多用しているのは頂けませんが、格闘技経験もあったレーゼンビーはほぼノースタントで頑張っています。

他にもオープニングで主題歌が使われていなかったり、ボンドが本気で恋愛したり、ハッピーエンドで終わらなかったり…。
コネリー時代とは色々と違っているので、今見るとまるで“番外編”のような雰囲気です。
ボンドが犯罪組織の手助けで敵基地へ殴り込むクライマックスもかなり異色でしょう。

同時に“シリーズもの”であることを印象づけるような工夫もされています。
オープニングではこれまでのボンドガールや登場人物が使われていますし、歴代主題歌がBGMとして少しだけ流れるシーンもあります。
ボンドが名前を名乗るシーンもありますし、かき混ぜずにシェイクしたマティーニなどの“お約束”も守られていました。

自分の評価は★★★。
公開当時の興行成績はあまり芳しくなく、シリーズ・ファンの中でも評価は低い作品ですが嫌いではありません。
原点回帰したようなアクション・シーンは見応え充分。
中でもスキーやボブスレーを使ったチェイス・シーンは印象に残ります。
ブロフェルドが爵位に拘る俗物だったという設定も面白いですね。
ただ、本作のボンドはどことなく自信なさげで頼りなく見えるのは残念。
どんな時でもユーモアを忘れない…という個人的なボンド像からも外れていて、レーゼンビーでなければもっと楽しめた気がします。

○本日のオマケ
ルイ・アームストロングが歌う主題歌「We have all the time in the world」
劇中でこの曲が流れるシーンはまるで恋愛映画のようでした (^^;;

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