chapter1787:007/ロシアより愛をこめて

画像月曜ロードショー、1975年4~6月分の放映リスト。
〈 〉内は放送時のタイトル、(再)は再放送です。

4月7日「007/ロシアより愛をこめて」(1963)
 監督:テレンス・ヤング、出演:ショーン・コネリー
4月14日「男と女」(1966)
 監督:クロード・ルルーシュ、出演:アヌーク・エーメ
4月21日「華麗なる賭け」(1968)
 監督:ノーマン・ジュイソン、出演:スティーヴ・マックィーン
4月28日「伯爵夫人」(1967)
 監督:チャールズ・チャップリン、出演:マーロン・ブランド
5月5日「真昼の用心棒(再)」(1966)
 監督:ルチオ・フルチ、出演:フランコ・ネロ
5月12日「愛情は深い海の如く」(1955)
 監督:アナトール・リトヴァク、出演:ヴィヴィアン・リー
5月19日「バンドレロ!(再)」(1968)
 監督:アンドリュー・V・マクラグレン、出演:ジェームズ・スチュワート
5月26日「天使のいたずら」(1968)
 監督:フィルダー・クック、出演:デボラ・カー
6月2日「続・荒野の1ドル銀貨(再)」(1965)
 監督:ドゥッチオ・テッサリ、出演:ジュリアーノ・ジェンマ
6月9日「若草の頃」(1944)
 監督:ヴィンセント・ミネリ、出演:ジュディ・ガーランド
6月16日「北西への道」(1940)
 監督:キング・ヴィダー、出演:スペンサー・トレイシー
6月23日「ジェラシー」(1970)
 監督:エットレ・スコーラ、出演:マルチェロ・マストロヤンニ
6月30日「クレムリンレター 密書〈クレムリンレター 核戦略スパイ攻防〉」(1970)
 監督:ジョン・ヒューストン、出演:ビビ・アンデショーン

DVD化されているのは「007/ロシアより愛をこめて」「男と女」「華麗なる賭け」「伯爵夫人」「真昼の用心棒」「バンドレロ!」「続・荒野の1ドル銀貨」「若草の頃」「北西への道」の9本です。


007/ロシアより愛をこめて(1963)
FROM RUSSIA WITH LOVE
監督:テレンス・ヤング
出演:ショーン・コネリー、ダニエラ・ビアンキ、ペドロ・アルメンダリス


イギリス情報部にソ連情報部の職員タチアナ(ビアンキ)から接触があります。
彼女は暗号解読機レクターを手土産にイギリスへの亡命を希望していました。
条件は007ことジェームズ・ボンド(コネリー)が彼女を迎えに来ることです。
イギリス情報部のM(バーナード・リー)はボンドと相談。
罠である可能性が高くてもレクターを手に入れるため、ボンドはタチアナが勤務するトルコのイスタンブールへ飛ぶことにします。
しかし、これはソ連ではなく、世界的な犯罪組織“スペクター”が張り巡らした罠だったのですが…。

イアン・フレミングの原作をイギリスのイオン・プロが映画化した007シリーズ第2弾。
前作「ドクター・ノオ」が世界中でヒットしたことを受け、予算額も約2倍にアップ。
車とヘリコプターのチェイスやボートのチェイスなど、1作目よりもアクション・シーンが大がかりになり、ボンドの活動地域もイギリス、トルコ、イタリアと複数の国に広がっています。
他にもヌードの女性を使ったオープニング・タイトル、その時の人気ミュージシャンが歌うテーマ曲、ボンドが使用する秘密兵器…など、後のシリーズで踏襲される多くの要素を初めて取り入れています。
結果、前作以上のヒットを記録。
この2作目がシリーズの基礎を作ったと言っても良いでしょう。

個人的に何度見ても楽しめる作品です。
まず、何と言ってもボンドガールのダニエラ・ビアンキ。
元ミス・ローマということで、歴代のボンドガールでも美しさだけなら一番ではないでしょうか。

今回、久しぶりに見直したのですが、自分の記憶以上に声が低くてビックリ。
どうしてもテレビの吹替版の鈴木弘子さんのイメージが強いので違和感がありました (^^;;
ただし、イタリア人の彼女は英語の発音に難があったようなのでセリフは吹替のはず。
英語に問題があったことが女優として大成できなかった一因と聞きます。

また、この頃のボンドはちゃんとアクション・シーンを演じています。
秘密兵器としてアタッシュケースが登場しますが、あくまでもボンドのアクションを引き立てるための小道具。
後の作品のようにガジェットが主役のような使われ方はしていません。
オリエント急行のコンパートメントでコネリーとロバート・ショウが格闘するシーンはシリーズでも屈指の名シーンです。

比較的原作に忠実なストーリー展開で程よいシリアスさを保っているのも良いですね。
初期の作品ではイギリスらしいユーモアが良い彩りになっています。
これがロジャー・ムーア時代の後期になると完全にコメディになってしまうのですが…。

自分の評価は★★★★★。
007シリーズの最高傑作であり、テレンス・ヤング監督の最高傑作だと思います。
ちなみに劇中に登場するアニタ・エクバーグが描かれた看板の映画は、007シリーズと同じくイオン・プロが製作した「腰抜けアフリカ博士」です。

○本日のオマケ
映画で使われていたインスト版をマット・モンローの主題歌に差し替えたオープニングです。
タイトル・デザインはロバート・ブラウンジョン。
自分はずっとモーリス・ビンダーだと思っていました (^^;;

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