chapter1697:ローリング・サンダー

画像90年代にハリソン・フォード主演で映画化もされた海外ドラマ「逃亡者」の日本語版オープニング

矢島正明さんのナレーションが懐かしすぎます。
自分が見ていたのは再放送だと思うのですが、これカラーだったんですねぇ…。
うちにはまだ白黒テレビしかなかったので知りませんでした (^^;;


ローリング・サンダー(1977)
THE PUBLIC EYE
監督:ジョン・フリン
出演:ウィリアム・ディヴェイン、トミー・リー・ジョーンズ、リンダ・ヘインズ


1973年、ベトナム戦争からテキサス州サン・アントニオの町に帰還したチャールズ・レイン少佐(ディヴェイン)とジョニー・ヴォーデン曹長(ジョーンズ)は、“地元の英雄”として住民から熱烈な歓迎を受けます。
チャールズは迎えに来ていた妻のジャネット(リサ・ブレイク・リチャーズ)と息子のマーク(ジョーダン・ガーラー)と帰宅し、ジョニーも家族と故郷のエル・パソへ帰っていきます。
しかし、7年間も捕虜生活を送ったチャールズは自宅での新しい生活に馴染めません。
さらに彼が留守の間に家族の面倒を見ていてくれた警官のクリフ(ローラソン・ドリスコル)とジャネットが良い仲になっていることを知ります。
そんなチャールズの心中とは裏腹に住民の熱狂は盛り上がる一方。
町が帰還祝いとして、赤いキャデラックと2000ドル以上の銀貨を贈呈するシーンはテレビ中継されるほどでした。
そんなある日、自宅へ戻ったチャールズは4人組の男に銀貨を出せと脅されます。
彼らはチャールズが銀貨を受け取ったシーンをテレビで見て、それを狙っていたのです。
男たちの拷問に耐えていたチャールズですが、台所のディスポーザーで右手を砕かれてしまいます。
そこへジャネットとマークが帰宅。
マークから在処を聞いて銀貨を手にした4人組は、ジャネットとマークを射殺して去ってしまうのですが…。

「ディア・ハンター」など70年代に多く作られたベトナム帰還兵の後遺症を扱った映画の1つ。
妻子を殺された主人公が犯人に復讐するというストーリーで、社会に適応できない主人公が暴力に走るところは1982年の「ランボー」と似ています。
ポール・シュレイダーが脚本を書いていることもあり、主人公はどことなく「タクシードライバー」のデ・ニーロを思わせるキャラクターにもなっています。
ちなみにDVDの解説書によると、この映画がシュレイダーの初監督作となる予定もあったようです。

主人公は犯人に右手を潰されてしまい、2本の鉄製の爪がある義手をつけて退院します。
あくまでも自力で復讐するため、犯人逮捕に繋がる有力な情報を警察には話しません。
2本の爪をグラインダーで鋭く削って凶器に仕上げたり、義手で弾丸を装填できるように練習を重ねます。
準備が完了すると、自ら“少佐のグルーピー”と名乗る酒場の女を連れて犯人を捜しに出掛けます。

この酒場女を演じているリンダ・ヘインズが、蓮っ葉でありながら女性特有の母性本能的な一面も見せて、なかなかの好演。
犯人を捜すために主人公と旅するシーンはロード・ムービーのような味わいがありました。
寡黙な主役を演じたウィリアム・ディヴェインも存在感のある演技を披露。
ブレイク以前のトミー・リー・ジョーンズが主人公の戦友を演じていて、こちらも悪くないですよ。

タランティーノ監督が大好きな映画というだけあって、バイオレンス描写はそれなりに強烈です。
ただし、“当時としては”という注釈付きで、最近の映画に比べると可愛いものでしょう (^^;;
B級(低予算)らしい小品ながらベトナム後遺症ものの秀作。
全くカタルシスの得られないラストが印象に残ります。
自分の評価は★★★★のお薦めです。

○本日のオマケ
オープニングとエンディングで流れるダニー・ブルックスの「San Antone」です。

この記事へのコメント

satoshi
2010年12月04日 21:42
デビッド・ジャンセンのTVシリーズ「逃亡者」も最初から家族一緒に全部、見てましたよ。
リチャード・キンブルとバリー・モース演じるジェラード警部の追っかけは毎回、ワクワキドキドキしていました。
調べたら・・・シーズンの最初のほうはモノクロで、最期のシーズンだけカラーになっていたようです。
僕も当時はまだまだモノクロTVだったので知りませんでしたが・・・。
この「逃亡者」の前は、ビンセント・エドワーズの「ベン・ケーシー」も見てましたね。
歳がバレバレ?だけれど、この頃は外国のTVシリーズに夢中でしたよ。
タラララ
2010年12月05日 13:36
>シーズンの最初のほうはモノクロで
ああ、よかった (^^;;
子供の頃にリアルタイムで見ていた「ウルトラマン」は白黒だったので、再放送でカラーと知った時はビックリしました。
なぜかそのイメージが強くて、今でも記憶の中の「ウルトラマン」はモノローグで再生されます (^^;;

「ベン・ケーシー」はオープニングの『ベン・ケーシー!』というセリフ(?)だけは覚えています。
でも、ほとんど記憶にないので、あまり見ていなかったような気がします。