chapter564:ロンゲスト・ヤード(2005)

画像1940年代から60年代にかけて活躍したグレン・フォードの訃報が入りました。
死因は不明ですが、8月30日に自宅で死亡したようです。

「ギルダ」などで共演したリタ・ヘイワースとのコンビが有名ですが、個人的には西部劇のイメージが強い俳優です。
邦画の「復活の日」にも、ジョージ・ケネディやオリヴィア・ハッセーらと出演していました。
享年90歳。
ご冥福をお祈りします。


ロンゲスト・ヤード(2005)
THE LONGEST YARD
監督:ピーター・シーガル
出演:アダム・サンドラー、クリス・ロック、バート・レイノルズ、ジェームズ・クロムウェル


八百長疑惑でフットボール界から追放された元NFLのスターQB(クォーターバック)のポール・クルー(サンドラー)。
執行猶予中の身でしたが、今や金持ちの女性のヒモにまで成り下がっていました。
ある夜、無断で彼女の高級車を乗り回したことから逮捕され刑務所へ入れられてしまいます。
彼は収容された刑務所の所長ヘイゼン(クロムウェル)から、看守チームのコーチをして欲しいという申し出を受けます。
ヘイゼン所長のチームを看守だけで組織されたセミプロのフットボール・リーグで優勝させたいと言うのです。
一度は断ったクルーですが、執拗な嫌がらせを受けたためコーチを引き受けることになります。
クルーは所長に看守チームと囚人たちで作ったチームのプレ・シーズン・マッチを提案。
刑務所内で知り合ったケアテイカー(ロック)をマネージャーに、クルーは囚人チームのメンバーを募集するのですが…。

1974年にロバート・アルドリッチ監督、バート・レイノルズ主演で作られたスポーツ映画の傑作「ロンゲスト・ヤード」のリメイクです。
実はこの映画以前にも、2001年にアメリカン・フットボールをサッカーに置き換えた「ミーン・マシーン」という作品がイギリスで作られています。
それから僅か5年後のリメイクですから、製作国が違うとは言え、こういうケースも珍しいのではないでしょうか。

オリジナルはアルドリッチ監督らしい“男くさい”映画でしたが、リメイクはアダム・サンドラー主演ということでかなりコメディ色が強くなっています。
ストーリーはオリジナルにほぼ忠実。
オリジナルの評価を高めることに一役買った有名なラストシーンですが、このリメイクでも同じかどうかは書かないでおきましょう (^^;;
ご覧になってのお楽しみということで…。

この映画、キャストはなかなか魅力的です。
オリジナルで主役を演じたバート・レイノルズが重要な役で出演しているのも嬉しいですし、悪役の所長を演じたジェームズ・クロムウェルもオリジナルのエディ・アルバートに遜色ありません。
看守チームや囚人チームの選手として、プロレスラーが大挙して登場するのも楽しみの1つです。
スティーヴ・“ストーンコールド”・オースティン、ビル・ゴールドバーグ、ケヴィン・ナッシュの元WWEオールスターズに加えて、あのボブ・サップも出演しています。
そして、囚人チーム側の秘密兵器的な選手として登場するのが、ジャイアント・シン。
映画ではダリップ・シンというクレジットになっていましたが、ジャイアント馬場やアンドレ・ザ・ジャイアントを超える2メートル30センチ(!)という巨体で話題になったプロレスラーです。
と、プロレス好きの自分としては、かなりポイントの高いキャスティングだったのですが…。

肝心の主役であるアダム・サンドラーが馴染めませんでした。
確かに前半の主人公は人生を投げ出したようなやる気のない人物なので、サンドラーは嵌っています。
しかし、やる気を出し始める中盤や正義感に燃え出す終盤になっても、彼だとそう見えないのです。
どうしても、どこまで本気なのか疑ってしまうのです (^^;;
これは今までの彼のイメージもありますが、中途半端にコメディ調にした演出にも問題があると思います。
さらに、映画の最大の見せ場であるフットボールの試合のシーンも、ピーター・シーガル監督の手際の悪い演出で盛り上がりません。
画面を分割したり、カメラを選手の視点に据えたりと工夫はされているのですが、細かすぎるカット割り、スローモーションやタイト・ショットの多用などでスピード感がなくなってしまっています。

自分の評価は★★の凡作。
このリメイクだけを見れば、そこそこ楽しめるかも知れません。
が、オリジナルを見れば、このリメイクの面白さのほとんどはオリジナルが持っていたものだと解るでしょう。
つまり、オリジナルの持つ面白さをなぞっただけで、リメイクしたことによる面白さが付加されていないのです。
大勢のプロレスラーが見られたことと、70歳のレイノルズの元気な姿を見られたこと以外には、個人的に見どころのない映画でした。

この記事へのコメント

しゅー
2006年09月03日 20:52
タラララさん,こんばんは!
>大勢のプロレスラーが見られたことと、70歳のレイノルズの元気な姿を見られたこと・・・
内容はともかく,↑がこのリメイク版の見所ですね♪
70歳のレイノルズ見たいです(^o^)
格好よく年取っていてほしいな~♪

もともと,タラララさんは,アダム・サンドラー主演作品は苦手なのですよねっ!

今日も会社にお泊りです(^^);
タラララ(管理人)
2006年09月03日 22:29
プロレスがお好きなら、まずまず楽しめる映画だと思います。
強烈なラリアットも登場しますよ (^^)
レイノルズもなかなかの役柄です。
ラスト近くで、「見せ場の1つも欲しいなぁ…」と思った頃にちゃんと見せ場も登場します。

サンドラーはそれほど苦手でもないですよ。
彼の主演作で一番好きなのがコメディでない「パンチドランク・ラブ」だというだけです (^^)

会社の泊まりはきついですね (+_+)
お仕事、ご苦労様です。
zebra
2013年10月13日 19:25
こんばんは 

アダム・サンドラーが八百長試合で 選手生命を絶たれた元フットボールの花形選手の役とは おそれいりました。


 日本でも 相撲の八百長試合がニュースで 騒がれていましたが 八百長はあとで 大変な代償を払うことになる

 そんな 男が刑務所に入って 囚人フットボールチームを作って 看守チームと対決!

 日ごろ 看守たちにいびられているうっぷんをフットボールで晴らす 囚人たちの負けず嫌いのファイトには 爽快感がいっぱいです
囚人たちは"負け犬"から"勇士"へ 主人公ポール・クルーと バート・レイノルズ演じるコーチ ネイト・スカボローは "過去の遺物"からチームを立派に引っ張っていく"闘将"に見えてきました
でも・・・冒頭シーンで 金持ちの恋人のもとで毎日パーティ三昧の生活・・・僕なら できれば捨てたくないですね(テンションダウンさせるコメントしてごめんなさい!)
タラララ
2013年10月13日 21:17
これも見た記憶はありますが内容はほとんど覚えていません (^^;;
オリジナルやイギリス版リメイクの「ミーン・マシーン」の方が面白かった気はします。
特にレイノルズ主演のオリジナルはお薦めですので、未見ならぜひどうぞ。