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zoom RSS chapter2677:魔像ゴーレム 呪いの影

<<   作成日時 : 2016/04/18 22:46   >>

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画像松本清張の「点と線」を読了。

40年近く前に読んだ時もそうでしたが、今回の感想もほぼ同じです。
『なんでこれが日本のミステリー・ベスト10の上位に顔を出すの?』

確かに今とは違って、鉄道それも汽車が移動手段のメインだった時代の話だというのは分かります。
でもね、昭和の初期じゃあるまいし、いくら何でも探偵役が鉄道以外の交通機関に気づくのが遅すぎませんか?
他の謎も探偵役が間抜けすぎて、『え〜、なんで悩んでるの』と思う場面がしばしば。
同じ思考を堂々巡りしているだけでストーリーは進展しないし、かと思えば展開が動き出して『さあ、ここから盛り上がるぞ』となった時点でバタバタと店仕舞いしてしまいます。

腐っても清張なので、短いこともあり最後まで退屈させずに読ませますが、ミステリーとしてはせいぜい中の上か上の下ぐらいの出来ではないかと。
個人的に過大評価されている作品という印象がありましたが、久々の再読でもそれは拭えませんでした。
評価:★★★★


画像魔像ゴーレム 呪いの影(1967)
IT!
監督:ハーバート・J・レダー
出演:ロディ・マクドウォール、ジル・ハワース、ポール・マクスウェル


ピム(マクドウォール)はロンドンの博物館で働く青年。
ある日、博物館所有の倉庫が火事だと連絡を受け、館長(アーネスト・クラーク)と駆けつけます。
あいにく倉庫は全焼で、唯一無事だったのは死蔵品となっていた原始的な石像だけ。
館長の見立てでは16世紀のヨーロッパで造られたもので、ボディにヘブライ語の文字が刻まれているようです。
ところが、詳しく調べようとピムが懐中電灯を取りに行ってる間に館長は変死してしまうのでした。
館長代行となったピムはこの石像を展示するため博物館へ移動させます。
しかし、今度は展示用の照明を設置していたスタッフが石像の下敷きになって死んでしまうのですが…。

古代ヘブライの伝説に登場する“ゴーレム”を題材にした、日本劇場未公開のイギリス映画。
1977年に土曜映画劇場でテレビ放映されたのが最初で、その後も何度かローカル局で放映されたらしく、怪奇映画やホラー好きの間ではそれなりに知られた作品です。
どうやらビデオも発売されておらず、今回のDVDが初のソフト化のようです。
マイナーな映画のDVDを出してくれるものの、品質は期待できないメーカーから発売されたのですが、意外と画質・音質ともに良好でした。

邦画の名作「大魔神」のモデルにもなったゴーレムですが、本作のそれは大したことないですね (^^;;
身長こそ2メートル以上はありそうでも着ぐるみ感が強く、石像という質感に欠けています。
パワーこそ強力ですが、動きはスローモーであまり脅威という感じもしません。
正直、特撮映画としての見どころは少ないと言えます。

それでも自分の評価は★★★。
イマイチのゴーレムを補って余りあるのがロディ・マクドウォールの名演でしょう。
老いた母親と同居しているマザコン青年…という屈折した主人公の設定はヒッチコックの名作の焼き直しですが、彼が演じることで説得力が生まれました。
予期せず強大な力を得た青年のサイコ・サスペンスとして楽しめる佳品です。
ゴーレムが命を吹き込まれている間だけ、低音で心臓の鼓動のように鳴り続ける効果音も雰囲気が出ています。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ゴーレムって大魔神のモデルなのですか.初めて知りました.
しかし,16世紀のヨーロッパで作られた像という設定だと魔力にようなものを感じない,というのは自分だけの感覚でしょうか(++);
しゅー
2016/04/23 23:15
大魔神だけでなく、土像や石像が動き出す元ネタはゴーレムだと思います。

>16世紀のヨーロッパで作られた像
古代ヘブライの像だと博物館の死蔵品という設定に無理があるから、16世紀ぐらいにした…というのは好意的に解釈しすぎでしょうか。
まあ、ルネッサンス前のヨーロッパが一番、魔術の研究が進んだということにしておきましょう (^^;;
タラララ
2016/04/24 12:16

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