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help RSS chapter1638:北京の55日

<<   作成日時 : 2010/09/25 22:43   >>

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画像日曜洋画劇場、1971年3〜4月分の放映リスト。
〈 〉内は放送時のタイトルです。

3月7日「結婚専科」(1965)
 監督:ジャック・ドノヒュー、出演:フランク・シナトラ
3月14日「南から来た用心棒」(1966)
 監督:ミケーレ・ルーポ、出演:ジュリアーノ・ジェンマ
3月21日「わが谷は緑なりき」(1941)
 監督:ジョン・フォード、出演:ウォルター・ピジョン
3月28日「サンドカン総攻撃」(1964)
 監督:ウンベルト・レンツィ、出演:スティーヴ・リーヴス
4月4日「北京の55日」(1963)
 監督:ニコラス・レイ、出演:チャールトン・ヘストン
4月11日「泥棒を消せ〈狼の仁義〉」(1965)
 監督:ラルフ・ネルソン、出演:アラン・ドロン
4月18日「潜行」(1965)
 監督:ベイジル・ディアデン、出演:クリフ・ロバートソン
4月25日「レディL」(1965)
 監督:ピーター・ユスティノフ、出演:ソフィア・ローレン

番組改編期ですが地味な映画が並んでますね。
DVD化されているのは「南から来た用心棒」「わが谷は緑なりき」「北京の55日」の3本です。


北京の55日(1963)
55 DAYS AT PEKING
監督:ニコラス・レイ
出演:チャールトン・ヘストン、エヴァ・ガードナー、デヴィッド・ニーヴン


1900年、アメリカ海兵隊のルイス少佐(ヘストン)は部隊を率いて清国の北京へ到着します。
ホテルにチェックインしようとしたところ、満室だがもうすぐ部屋が空くので少し時間が欲しいというホテル側の返事。
ルイスが酒を飲みながら待っていると、ロシアの男爵夫人ナタリー(ガードナー)から声が掛かります。
ナタリーは事情があってホテルから追い出されそうなので助けて欲しいと彼に頼んできます。
ふと見ればボーイが彼女の荷物を運び出しているようです。
自分がチェックインしようとしているのが彼女の部屋だと知ったルイスは、すぐに荷物を戻すように命じて部屋を共同で使うことにしました。
その夜、ルイスはイギリス公使ロバートソン卿の主催で開かれるパーティにナタリーを連れて出席します。
西太后(フローラ・ロブソン)の代理・端郡王(ロバート・ヘルプマン)が余興として義和団を連れてきたため、パーティは混乱。
ルイスは自分の認識以上に今の北京が政情不安であることを知るのですが…。

1900年に起こった義和団事件で北京城に55日間篭城した連合軍の姿を描いた作品。
ニコラス・レイ監督の実質的な遺作となった映画でもあります。

映画の冒頭シーンは当時の北京城の状況を上手く表現しています。
フランス国旗が掲揚されている横では星条旗がはためいていますし、イギリス国家が聞こえてきたと思えば君が代が流れていたり…。
多くの国が公使館を置いていても、バラバラで連携が取れていないカオスな状況がすぐに分かる素晴らしい演出でしょう。
やがて、篭城戦で各国がそれなりにまとまるのですが、勝利した後は元の木阿弥…というラスト・シーンと対になっているのも感心しました。

劇中で何度か出てくる“列強11ヵ国”が気になったので調べてみました。
当時、北京城内に公使館を置いていたのはロシア、イギリス、フランス、イタリア、ドイツ、オーストリア・ハンガリー、スペイン、ベルギー、オランダ、アメリカ、そして日本です。
史実ではこの中で篭城戦で実際に主力となったのはロシアと日本の軍隊だったようです。
が、ハリウッド映画なので主役がアメリカ軍なのは仕方のないところでしょう。
伊丹十三が演じた柴五郎中佐も脇役扱いで出番は少ないです。

さて、映画は篭城戦をメインにヘストンとガードナーのロマンスや、孤児となったアメリカと中国のハーフの少女のエピソードを織り交ぜて描かれます。
スペインでロケされたようですが、北京城のバカでかいセットはまさに壮観。
1000人以上はいると思われるエキストラが参加した攻城戦も迫力満点です。
自分は単純なので、今ではCGでしか再現できないであろう、こういうシーンを見るだけで『すげ〜なぁ』と驚いてしまいます (^^;;

逆に気になったのはヘストンとガードナーのロマンスの部分でしょうか。
それほど盛り上がりませんし、ロマンスの結末も感動的ではありません。
わざとらしいエピソードが増えて映画のテンポも悪くなっているように感じました。
ニーヴン演じるイギリス公使一家のエピソードが上手くストーリーに絡んでいる分、余計にそういう印象を持つのかも知れません。
まあ、オジサン・ヘストンとオバサン・ガードナーのロマンスには興味が湧かないというのが正直なところです (^^;;

題材になっている義和団事件について、それなりの知識があった方がよい映画でしょう。
それでも、救援が間にあったアラモ砦という感じで見れば充分に楽しめると思います。
約2時間半の長尺ながら退屈はしませんし、スペクタクル・シーンは見応えタップリ。
自分の評価も★★★★のお薦めです。

○本日のオマケ
ブラザース・フォーが歌詞をつけてカバーした「北京の55日」
簡潔に映画のストーリーを表現した歌詞ですね。

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