“タラ”と“ララ”に愛をこめて

アクセスカウンタ

help リーダーに追加 RSS chapter1222:モンテーニュ通りのカフェ

<<   作成日時 : 2008/12/30 23:58   >>

トラックバック 0 / コメント 8

画像そろそろ今年見た映画のベストを決める時期。
例年だと、あまり悩まないのですが、今年はやけに気に入った作品が多いのです。

☆☆☆☆☆をつけた作品が2つもありましたし、どうしようかと思っていたら…。
先日見た「アクロス・ザ・ユニバース」にも同じ評価をつけてしまいました (^^;;

今日のこの映画も良かったんですよねぇ。
本当にどうしようか悩みます (@_@)
結論は明日のブログで…。


モンテーニュ通りのカフェ(2006)
FAUTEUILS D'ORCHESTRE
監督:ダニエル・トンプソン
出演:セシル・ドゥ・フランス、ヴァレリー・ルメルシェ、アルベール・デュポンテル


“カフェ・ド・テアトル”は、パリ8区のモンテーニュ通りにある名門カフェ。
田舎から出てきたジェシカ(ドゥ・フランス)は何とかこの店で働こうと、給仕長のマルセル(フランソワ・ロラン)に掛け合います。
本来、このカフェはウエイトレスを置かず、ウエイターだけで営業しているのですが、1人が病欠中。
しかも数日後には近くの劇場で、世界的ピアニストのルフォール(デュポンテル)のコンサート、有名な美術収集家グランベール(クロード・ブラッスール)が個人コレクションを処分するオークション、人気テレビ女優のカトリーヌ(ルメルシェ)が主演する舞台、という3つの大きな出し物が同じ日に重なります。
カフェは猫の手も借りたいほどの忙しさで、ジェシカはその日から働けることになるのですが…。

「シェフと素顔と、おいしい時間」の女流監督、ダニエル・トンプソンが撮った群像劇。
名門カフェの新米ウエイトレスを狂言回しに、人生の転機を迎えた4人のストーリーが語られます。

高額なギャラで世界各地を回ることに疑問を感じだしたピアニストのルフォール。
しかし、マネージャーでもある妻は彼に反対しており、自分の希望を通してしまうと離婚されそうな気配です。
女優のカトリーヌはテレビの“昼ドラ”で人気を博しますが、逆に“テレビ女優”の烙印を押されて、本来したかった映画の仕事のオファーが来ません。
今度の舞台に賭けていますが、ドラマの撮影と重なり寝不足気味な上、舞台監督の元夫の演出にも大いに不満です。
年老いた美術収集家のグランベールは、コレクションを全て手放すことに。
ところが、最近になって若い女性と交際をし始めたため、財産目当ての彼女にそそのかされたのだと、息子は思っているようです。
芸能界入りが希望でしたが、夢叶わず、劇場の管理人をしてきたクローディ。
彼女は数10年も続けた管理人を辞めることを決意します。

管理人のクローディ以外の3人は、人生の成功者と言えるでしょう。
そういう人たちの悩みは、やっかみもあって、自分には“贅沢な悩み”のように思えるのですが、この映画は違いました。
語り口の上手さもありますが、狂言回し役のジェシカの“明るさ”も大きいでしょうね。

映画はジェシカを軸にこの4人に交わる色んな人たちの、僅か数日間の様子を描いています。
大きな事件は起きませんし、奇をてらったような演出もありません。
しかし、まるで見事なタペストリーが織り上げられているのを見ているかのようで、見応え充分でした。

挿入される小ネタも笑えます (^^)
故シドニー・ポラックが演じる映画監督に自分を売り込もうとしたカトリーヌが、間違えて別の監督の作品名(何かは見てのお楽しみ)を言ってしまい、『ああ、あの映画は僕も好きだよ』と返されるシーンや、ピアニストが日本人の記者のインタビューに変な日本語で答えるシーン、などは思わず笑ってしまいました。
「シェフと素顔と、おいしい時間」で主役に起用したジュリエット・ビノシュをネタにしたのもありますよ。
サルトルとボーヴォワールに関するセリフも面白いですね。

自分の評価は★★★★★。
ニコラ・ピオヴァーニの音楽も良いですし、古いフランス映画を見ているかのような味わいのある作品でした。
人生もまんざらじゃないなぁ…と思える素敵な1本。
もちろん、悲劇的な結末は似合いませんから、ハッピーエンドです。
色んな場面で背景に映る、エッフェル塔も素敵ですよ。

以下、映画の内容とは無関係ですが…。
字幕に“カトリーヌ・ド・メディシス”と出てきて、自分は誰のことなのか分かりませんでした。
直後に“宗教戦争”というセリフがあったので、『ああ、カトリーヌ・ド・メディチのことか』と。
鑑賞後にネットで調べてみたら、最近は“ド・メディシス”と表記するようですね。
いや〜、知りませんでした (^^;;

設定テーマ

関連テーマ 一覧

月別リンク

コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
記事を読ませていただいて私も好きそうと思ってしまいました。 チラシの絵もオシャレですね。 
みのり
2008/12/31 01:52
>チラシの絵もオシャレですね
いかにもフランス…という感じでオシャレですね。
でも、劇中に登場するのはオープン・カフェではありませんけど (^^;;

何の変哲もない映画ですが、最近はこういうのが少ないので…。
悪い人が1人も出てこないのも良いですね。
自分も頑張ってみよう…と思える映画、好きです (^^)
タラララ
2008/12/31 14:15
今年一年いろいろ教えてくださり有難うございました。
来年もよろしくお願いいたします。
みのり
2008/12/31 17:08
こちらこそ、色々とありがとうございました。
今年もあと少しですが、みのりさんもよいお年をお迎えください。
来年もよろしくお願いします。
タラララ
2008/12/31 18:31
何か去年に戻ってしまいましたけど・・・このコーナーが合っているかなーと?

遅ればせながら・・‘新年おめでとうございます。又飛び入りでお邪魔するかもしれませんが、今年も宜しくお願いいたします。’

タラララさんがパリに来られたら是非ご一緒に‘モンテーニュ通り’のキャフェでお茶しましょう!
東森
2009/01/08 02:09
東森さん、明けましておめでとうございます。

って、フランス語で言ってみたいのですが、自分が知ってるフランス語は「ダーバン、セレレガンス、ダラ、マディアム」ぐらいです (+_+)
↑自分にはそう聞こえたのですが、間違ってますよね (^^;;

いつの日かモンテーニュ通りのキャフェで、ご一緒出来ると良いですね。
こちらこそ、今年もよろしくお願いします。
タラララ
2009/01/08 15:37
>ニコラ・ピオヴァーニの音楽も良いですし、古いフランス映画を見ているかのような味わいのある作品でした。
劇場鑑賞した作品です!!
なかなかの佳作だと思いました。

でも・・・この映画・・・関東だと,“ユーロスペース”というとても小さい劇場でほそぼそと上映されていました・・・とても残念です(^^);
しゅー
2009/01/17 00:47
この映画は、しゅーさんちのブログでチェックしていました。
あれがなければ、気づかずにスルーしていた可能性が高いので、助かります (^^)

>小さい劇場でほそぼそと上映されていました
でも、上映されるだけ、まだマシです。
大阪では上映されない映画もあるようですから…。
昔はそんな小品でも、2〜3本立で上映されていたような気がします。
タラララ
2009/01/17 17:42

コメントする help

ニックネーム
本 文