「エデンの東」の音楽を作曲したレナード・ローゼンマンが亡くなられていました。http://mainichi.jp/select/person/news/20080306dde041060077000c.html ご冥福をお祈りします。 ジャズ大名(1986) 監督:岡本喜八 出演:古谷一行、神崎愛、岡本真実、財津一郎、殿山泰司 南北戦争後、奴隷解放が進むアメリカ南部。 しかし、奴隷解放とは名ばかりで、黒人のジョー(ロナルド・ネルソン)に住みやすい土地ではありません。 弟や親戚と合流したジョーは、アメリカを捨ててアフリカへ渡ろうとメキシコへ向かいます。 楽器が演奏できるジョーたち4人は、船内で演奏することで船賃をタダにしてもらおうという計画です。 彼らは道中で出会ったメキシコ商人(ミッキー・カーチス)と話をつけて船に乗り込みました。 ところが、それは香港行きの船で、何日も船倉に閉じ込められたまま。 やがてアンクル・ボブ(ジョージ・スミス)は形見のクラリネットを残し、病死してしまうのでした。 このままでは自分たちも助からないと判断した3人は、ある嵐の日にボートで海へ逃亡。 流れ着いたのは、開国か鎖国かで大いに揺れる幕末期の日本の駿河湾でした…。 筒井康隆の小説を巨匠・岡本喜八が映画化した作品。 幕末の日本に漂着した黒人たちと、大名がラグタイム・ジャズを演奏する…。 と、まあ実に筒井らしいバカバカしい(誉め言葉です)発想のストーリーで、岡本監督らしい作品に仕上がっていました。 リード(音を振動させる部分で、これがないと楽器が鳴りません)がなくなったクラリネットに、和楽器・篳篥(ひちりき)のリードで代用するなど、音楽好きならニヤニヤしてしまうネタが盛りだくさんの映画です。 劇中で何度も繰り返し演奏されるのは、「メイプルリーフ・ラグ」。 これは、映画「スティング」のオリジナル作曲家として知られるスコット・ジョプリンの名曲ですね。 黒人たちが演奏する楽器は、トロンボーン、コルネット(小さいトランペットのような楽器)とドラム。 そこに古谷一行扮する大名のクラリネットや、横笛、琴、三味線、琵琶などの和楽器が加わります。 さらに、山鹿流の陣太鼓や鍋釜、桶などの打楽器も参加して、ラストは一大ジャム・セッションです。 このセッションは大名屋敷の地下で行われているのですが、そのすぐ上では幕府軍と倒幕派が戦っている…というハチャメチャなクライマックス。 喜八作品らしい、風刺的な面も感じられる1本です。 自分の評価は★★★。 原作は未読ですが、筒井作品のアナーキーな雰囲気は、しっかりと映像化されているのではないでしょうか。 ただ、黒人たちが日本に来てからは面白いのですが、それまでがかなり退屈なので減点。 また、「メイプルリーフ・ラグ」だけではなく、他の曲も聞いてみたかったようにも思います。 ラスト近くでは、おもちゃのピアノを弾く山下洋輔の鬼才ぶりも見られますよ (^^) |
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