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zoom RSS chapter418:オリエント急行殺人事件

<<   作成日時 : 2006/02/26 18:51   >>

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画像今春発売予定だったプレステ3が発売延期になりそうです。
http://www.nikkansports.com/ns/general/f-so-tp0-060225-0005.html

個人的にゲーム機には全く興味がないのですが、これでブルーレイ・ディスクの普及に大きな影響があるかも知れません。
まあ、DVDに代わる次世代メディアは大勢が決するまで傍観することにしますけど (^^;;


オリエント急行殺人事件(1974)
MURDER ON THE ORIENT EXPRESS
監督:シドニー・ルメット
出演:アルバート・フィニー、マーティン・バルサム、ローレン・バコール、イングリッド・バーグマン


1930年、アメリカの大富豪アームストロング家の3歳になる娘が誘拐されるという事件が起きます。
この事件は、身代金を支払ったのに娘が殺されるという悲惨な結末を向かえます。
それから5年後、著名な私立探偵エレキュール・ポワロ(フィニー)は、ロンドンへ帰るためにイスタンブールからオリエント急行に乗車しようとしていました。
しかし、行楽シーズンではない真冬なのにオリエント急行の一等寝台は満席。
偶然に出会った旧知の鉄道会社の重役ビアンキ(バルサム)の取り計らいで、何とか席を確保してもらいます。
イスタンブールを出発してから2日目の深夜、大雪が線路を塞いでしまい列車は立ち往生。
さらに翌朝、ポワロの隣室にいたアメリカ人の富豪ラチェット(リチャード・ウィドマーク)が刺殺死体で発見されます。
ビアンキの依頼でポワロはこの事件の解明に乗り出しますが…。

以後、「ナイル殺人事件」「クリスタル殺人事件」「地中海殺人事件」と作られる“アガサ・クリスティ原作シリーズ”の第1弾。
もちろん原作はクリスティの同名小説です。
このシリーズの一番の特徴は豪華なキャスト。
映画ではポワロ役のアルバート・フィニーをトップに、以下アルファベット順でクレジットされていますので紹介しておきましょう。
ローレン・バコール、マーティン・バルサム、イングリッド・バーグマン、ジャクリーン・ビセット、ジャン・ピエール・カッセル、ショーン・コネリー、ジョン・ギールグッド、ウェンディ・ヒラー、アンソニー・パーキンス、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、レイチェル・ロバーツ、リチャード・ウィドマーク、マイケル・ヨーク。
いずれ劣らぬ名優揃いですが、それぞれが適材適所と言える役柄で、このキャスティングには驚くしかありません。

DVDに収録されていたメイキングによると、当初ポワロ役にはアレック・ギネスがキャスティングされていましたが、スケジュールが合わず、アルバート・フィニーにお鉢が回ってきたそうです。
当時のフィニーのイメージは、古典から現代劇までこなす演技派の二枚目俳優というもので、年齢もまだ30代の半ばでした。
どうしても、その後「ナイル殺人事件」などでポワロを演じたピーター・ユスティノフに比べるとピンと来ません。
が、特殊メイクで扮装したフィニーの姿はポワロそのもの (^^)
個人的にはフィニーのポワロが一番、原作に近い雰囲気があると思っています。

この作品でアカデミー助演女優賞を獲得したイングリッド・バーグマンを始めとする名優たちの演技が見応えたっぷりなことは言うまでもありませんが、カメラ、美術、音楽も素晴らしいものです。
1930年代のオリエント急行を忠実に再現したと言われる内装や女優陣の衣装は本当に美しく、これだけでも映画を見る価値があるというもの。
「2001年宇宙の旅」などの名手ジェフリー・アンスワースの閉塞感を上手く出したカメラも見ものです。
優雅でゴージャスなのにミステリーの雰囲気を醸す、リチャード・ロドニー・ベネットのテーマ曲は文句なしの名曲でしょう。
このテーマ曲が流れて、スターの名前が次々とクレジットされるオープニングを見るだけで、ワクワクしてきます (^^)
カメラ、美術、音楽の素晴らしさが最も発揮されているのは、オリエント急行がイスタンブール駅を発車するシークエンス。
こういう映画らしい“粋”なシーンを最近の映画でほとんど見かけなくなったのは、残念なことです。

自分の評価は★★★★★の満点。
初めてこの映画を見た時に(既に原作は読んでいました)、原作よりも良くできていると思いましたが、久しぶりに見直してみてその意を強くしました。
いわゆる“本格ミステリー”を映画化するのは非常に難しいと思いますが、原作に忠実に映画化した作品中では群を抜く出来映えではないでしょうか。
ちなみに、同じクリスティの映画化ならば「情婦」の方が出来は良いと思いますが、あれは映画の創作部分があってこその作品だと思っています。
今回、見直してみて、『あいつが犯人だ!』を連発するバルサムは、金田一シリーズの加藤武の元ネタのように思えました (^^)
この名作、本当に待望のDVD化ですが、ピンホール・ノイズが目立つ箇所もあり、画質的に満足できるものでなかったことは残念です。

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『オリエント急行殺人事件』
古めの映画が無性に観たくなって選んでみた1本。話の筋は知っていても確か今まで観たことがなかった作品。 こういうクラシカルなタイプの推理物のミステリーは観ていて安心します。豪華なオールスターキャストで見せ場も多いですし。 ...続きを見る
cinema!cinema! ミーハー映...
2008/08/12 21:09

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
中一の時に見たっきりなので今見直したらほとんど「初見」と変わらないでしょう。当時は誰がどれだけすごい人なのかサッパリでした。当時は映画って「1回こっきり」のものだったので、以後テレビでも見ていないと思います。それでも冒頭の回想シーンとか、アリバイ作りのシーンとか、断片的に記憶に残っているのは不思議なものです。

ルメット監督はまだ現役なんですかね。この「オリエント急行」と次の「狼たちの午後」そして「ネットワーク」は僕の中での「第一次映画ブーム」の中心的作品群です。
HOSHIO
2006/02/27 15:50
冒頭の誘拐事件の見せ方などは、映画のお手本ですね。
そうそう、昔は今のようにビデオもありませんでしたから、映画は「1回こっきり」のものでした。
自分も30年も前に一度だけ見た映画のシーンを覚えていたりしますから、それだけ当時は“集中”して見ていたのでしょう (^^)

ルメット監督は最新作「Find Me Guilty」がアメリカでは公開されているようですよ。
残念ながらIMDbの評価は5.6と低いですが (^^;;
おっしゃるように「セルピコ」から「オリエント急行」「狼たちの午後」(←これ劇場で見ました!)「ネットワーク」と続く70年代半ばがルメット監督の最盛期だったように思います。
タラララ(管理人)
2006/02/27 18:20

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